こんにちは!悠です!
今回は「Stable Diffusion」で、生成するAIイラストに特定のスタイルや画風を適用させることができる拡張機能「Aesthetic Gradients」を紹介していきます。
LoRAやembeddingsと比べて「ふんわり効かせる」ことができるのが、「Aesthetic Gradients」の特徴だと私は解釈しています。

素材に使った画像に画風をなんとなく似せるイメージです。そのため、特定のキャラを再現するといったようなことはできません。
「Aesthetic Gradients」の導入方法
Google Colaboratory版の場合
下記の方法で紹介している「maintained by Akaibu」のノートブックを使って、拡張機能「Aesthetic Gradients」を導入していきます。
まだご覧になっていない方は、まず最初にこちらを準備しておいてください。


Google Driveからモデルデータを読み込むセルの下に新しくセルを作成し、下記のコードを入力します。
#Aesthetic Gradientsをインストール
%cd /content/stable-diffusion-webui/extensions/
!git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui-aesthetic-gradients /content/stable-diffusion-webui/extensions/stable-diffusion-webui-aesthetic-gradients
%cd /content/stable-diffusion-webui
WebUIを起動して、txt2imgタブに「Open for Clip Aesthetic」の項目が追加されていれば導入は成功です。
ローカル版の場合
「Extensions」→「Install from URL」の「URL for extension’s git repository」に下記のURLを入力しInstallをクリックしましょう。
https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui-aesthetic-gradients
「aesthetic embeddings」の入手
aesthetic embeddingsファイルを使用して、拡張機能「Aesthetic Gradients」で特定のスタイルや画風を適用していきます。
Civitaiで入手可能です。フィルターの欄で「Aesthetic Gradients」を選択すると見つけられます。
入手したファイルは「~\webui\extensions\stable-diffusion-webui-aesthetic-gradients\aesthetic_embeddings」に保存しましょう。
Colab版の場合なら一度ドライブ内に保存した後、cpコマンドを使って該当のフォルダにコピーします。
やり方は下記事の「embeddingsファイルを使いたい場合」を参考にしてください。

「aesthetic embeddings」の使い方
txt2imgタブにある「Open for Clip Aesthetic」の項目を選択し、Aesthetic imgs embeddingで使いたいaesthetic embeddingsファイルを選択します。
これでGenerateボタンを押せば、aesthetic embeddingsの効果が画像に適用されます。
パラメータに関しては、デフォルトのままで特に変更する必要はないと思います。
なお、aesthetic embeddingsの影響はLoRA等に比べてそれほど大きくないため、大量のプロンプトを使ったり、ネガティブ専用のembeddingsを使ったりすると効果が上手く発揮されないような印象を受けました。
できるだけ最低限のプロンプト(CivitaiのDLページにあるサンプル画像のものなど)で、最初は試してみることをおすすめします。
「aesthetic embeddings」の生成
拡張機能「Aesthetic Gradients」を導入すれば、自分でaesthetic embeddingsファイルを生成することもできます。
まず素材画像をできるだけ大量に集めます。この際、画像サイズを調節する必要はありません。
次にCreate aesthetic embeddingタブを開き、Source directoryの欄に素材画像を保存してあるフォルダのパスを入力して、Create images embeddingをクリックするだけです。
LoRAとは違い数分で処理が完了します。
出来上がったaesthetic embeddingsファイルは、「~\webui\extensions\stable-diffusion-webui-aesthetic-gradients\aesthetic_embeddings」に自動的に保存されます。
なお生成に使用するモデルが学習していないものを、追加で覚えさせることはできないようです。
車を生成することができないモデルデータで、車の画像で生成したaesthetic embeddingsファイルを使っても意味がないということです。
まとめ
以上が「Stable Diffusion」で、特定のスタイルや画風を適用させることができる拡張機能「Aesthetic Gradients」の紹介でした。
Civitaiで見る限りまだまだ人気があるカテゴリというわけではないようですが、いつ神コンテンツが出てきてもいいようにぜひ今のうちから導入してみてください!
では、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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