【Canvas Zoom】InpaintやSketchに送った画像を拡大・縮小して修正できるようになる拡張機能【Stable Diffusion】

【重要】

今回紹介している拡張機能「Canvas Zoom」は、AUTOMATIC1111の「Stable Diffusion WebUI」バージョン1.4.0で本体にマージされました。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。なお、全ての機能が使えるわけではないため、拡張機能として導入するメリットもあります。

【AUTOMATIC1111】Ver1.4.0で追加された新機能(inpaintエリア拡大など)の使い方を紹介!【Stable Diffusion WebUI】
2023年6月27日に公開された、AUTOMATIC1111の「Stable Diffusion WebUI」バージョン1.4.0で追加された新機能(inpaintエリアの拡大など)の使い方に関して紹介した記事です。

 

以下、拡張機能「Canvas Zoom」に関する説明です。

こんにちは!悠です!

 

今回もまた痒い所に手が届く、非常に便利な拡張機能のご紹介です。

「Stable Diffusion WebUI」でInpaintやSketchに画像をドラッグアンドドロップして修正するとき、キャンバスが小さくて上手く塗り潰せないことってありませんか?

 

Ctrl+マウスホイールでブラウザごと拡大する荒業がありますが、これを使ってしまうと周辺の文字まで拡大されて逆に見にくくなってしまいますよね。

この悩みを解決してくれるのが、Inpaint・Sketch・Inpaint sketchタブにドラッグアンドドロップした画像のみを拡大(ズーム)して表示してくれる拡張機能「Canvas Zoomです。

 

アイキャッチ画像は「MeinaUnreal」で生成しています!
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「Canvas Zoom」の導入方法

GitHub - richrobber2/canvas-zoom: zoom and pan functionality
zoom and pan functionality . Contribute to richrobber2/canvas-zoom development by creating an account on GitHub.

 

Google Colaboratory版の場合

下記の方法で紹介している「maintained by Akaibu」のノートブックを使って、拡張機能「Canvas Zoom」を導入していきます。

まだご覧になっていない方は、まず最初にこちらを準備しておいてください。

【Stable Diffusion】AUTOMATIC1111のWebUIをGoogle Colaboratory上で使う方法!【maintained by Akaibu】
「Stable Diffusion」で、「AUTOMATIC1111」が用意しているノートブック「maintained by Akaibu」を使って、Google Colaboratory上で自分の好きなモデルデータやLoRAを使用する方法についてまとめた記事です。
【Stable Diffusion】AUTOMATIC1111のColab版でLoRAを使う方法について紹介!【maintained by Akaibu】
AUTOMATIC1111のColab版「maintained by Akaibu」でLoRAを使う方法についてまとめた記事です。2.5D風AIコスプレイヤーを作成できる「KoreanStyle2.5D」も紹介しています。

 

Google Driveからモデルデータを読み込むセルの下に新しくセルを作成し、下記のコードを入力します。

#Canvas Zoomをインストール
%cd /content/stable-diffusion-webui/extensions/
!git clone https://github.com/richrobber2/canvas-zoom /content/stable-diffusion-webui/extensions/canvas-zoom

%cd /content/stable-diffusion-webui

 

ローカル版の場合

「Extensions」→「Install from URL」の「URL for extension’s git repository」に下記のURLを入力しInstallをクリックしましょう。

https://github.com/richrobber2/canvas-zoom

 

 

古いコミットだと動作しない

Readmeに書いてありますが、2023年3月25日以前のWebUIのコミットだと動作しないそうです。

 

なので古いコミットを使っている方は、WebUIをアップデートする必要があります。

下の記事でWebUIのアップデート方法を紹介しているので、参考にしてください。

【Stable Diffusion】ローカル版WebUIをアップデート・ダウングレードするやり方を紹介!
ローカル版「Stable Diffusion WebUI」で、ソフトウェアをアップデート・ダウングレードする方法についてまとめた記事です。

 

また古いコミットでも、拡張機能をダウングレードすれば使えるようになるという記事を見ました。

 

おそらくですが、拡張機能内の「canvas-zoom」フォルダでコマンドプロンプトを開いて、

cd C:\Users\name\Desktop\Stable_Diffusion\webui\extensions\canvas-zoom

 

git checkoutコマンドで下記のコミットを選択するといいのではないかと思います。

git checkout 33b690c2ccec1bf436d4d37af1c6998209a860b6

 

未確認なので、もし試された方がいらっしゃったらコメント欄で教えてください!



「Canvas Zoom」の使い方

「Canvas Zoom」は導入するだけで有効化されるため、設定項目等は特にありません。

 

Inpaint・Sketch・Inpaint sketchタブに画像をドラッグアンドドロップして、右クリックすると「Canvas Zoom」で使用可能なショートカットキーが表示されます。

 

Shiftキーマウスホイール(ホールド)で画像をつかんで自由に動かせます。

 

Shiftキーマウスホイールで画像の拡大・縮小ができます。

 

Rキーで画像の拡大・縮小をリセット、Sキーで画像の大きさをウィンドウに合わせてくれます。

 

Qキーを押すことで、マスク(塗りつぶし)領域の色を変更できるカラーパレットを表示できます。

 

マスクの色を赤くすると下の画像のような感じになります。

 

Cキーを押すことで、マスクを透明化できます。

 

ControlNetでCanvas Zoomを使用する方法

実はCanvas Zoom、Inpaintの欄だけではなくControlNetにドラッグアンドドロップした画像でも利用することができます。

 

現在の設定方法

Settings → Canvas ZoomにあるEnable integration with ControlNet, Regional Prompter and Latent Couple(Two Shot)にチェックを入れればOKです。

 

※Settings → ControlNet → Allow other script to control this extensionにもチェックを入れておく必要があるかもしれません。

これでControlNetにドラッグアンドドロップした画像のサイズを変更できます。

 

旧バージョンの設定方法

使い方は簡単で、Inpaintタブで右クリックしてメニューを表示させ、一番上にあるEnable integration with ControlNet and Regional PrompterをクリックしてWebUIを再起動するだけです。

※Settings → ControlNet → Allow other script to control this extensionにチェックを入れておく必要があるかもしれません。

 

これでControlNetにドラッグアンドドロップした画像を拡大・縮小できます。

 

まとめ

以上が「Stable Diffusion WebUI」で、Inpaint・Sketch・Inpaint sketchタブにドラッグアンドドロップした画像を拡大して表示してくれる拡張機能「Canvas Zoom」の紹介でした。

キャラの瞳の部分だけに限定して塗りつぶしたい時などに非常に便利なので、ぜひ試してみてください!

 

では、ここまで読んでいただきありがとうございました。

コメント

  1. ドンタコス より:

    ConrolnetのInpaint目的で1.4.0にCanvas Zoomを入れ直しましたが、
    ONにするにはCanvas Zoomの設定にある下記項目みたいですね
    Enable integration with ControlNet, Regional Prompter and Latent Couple(Two Shot)

    • 悠 より:

      コメントありがとうございます!!

      確認しました!どこかのバージョンで設定方法が変わったようですね…
      記事内に追記させていただきました!