こんにちは!悠です!
あまり有名ではないと思うんですが、実はCivitaiでもVAEがダウンロードできることを皆さんはご存知でしょうか?

フィルター機能にもVAEがあります
今回は、その中でも特にCivitaiで人気が高い「ClearVAE」に関して、私がいつも使っている「vae-ft-mse-840000」や「kl-f8-anime2」と比較していきたいと思います。

2023年5月29日時点で、なんと27,000回もDLされている大人気VAEです!
「ClearVAE」の特徴
概要欄によると「ClearVAE」は、シャープさと鮮やかさを両立し、kl-f8-anime2のようににじみがないマージVAEとのことです。
アニメ調のモデル向けに調整されているため、リアル系での使用はおすすめされません。
V1.0系とV2.0系が用意されており、V1.0系ではNansExceptionエラー(下記)が発生する可能性があるとのこと。
ただこのエラーが発生するのは「ClearVAE」に限った話ではなく、「vae-ft-mse-840000」等でも起こる場合があります。私も何回か遭遇したことがあります。
対処法としては、webui-user.batのCommandline_Ageに下記のオプションを入れることで、該当エラーの発生率を少なくすることができます。
--no-half-vae
ただこのオプションを入れるとVRAMの消費量が多少増えます。
また、webui-user.batのCommandline_Ageに下記のオプションを入れることで、エラーによる出力の停止を回避することができます。
--disable-nan-check
ただし画像自体は黒画像として表示されます。
VAEの色をfp16の範囲で表現することができないため生じるエラーだそうです。no-half-vaeを入れるとfp32の範囲で処理するようになるためエラーの発生頻度が下がるんですね。
ただ、あまりにもこのエラーが頻発する場合はVAE以外が原因なことが多いです。
私の場合は、作り方を間違ったLoRA(自作したやつ)を適用した時にこのエラーがよく起きていました。配布されているもので生じたことは、本当に数える程度です。
「ClearVAE」の比較
今回は「blue_pencil-v8」というモデルを使って、「ClearVAE」と他VAEの比較をしてみます。
blue-pencilシリーズは、概要欄で「ClearVAE」の使用が推奨されているため、比較に一番いいかなと思いました。
下記のプロンプトで画像を生成しています。
masterpiece, best quality, absurdres, highres, official art, 1girl, cowboy shot, upper body, solo, blonde hair, blue eyes, very long hair, anime, OOTD, living room, afternoon
(worst quality, low quality:1.4), (monochrome, greyscale:1.4), nude, bad anatomy, EasyNegative, text, logo, watermark
【vae-ft-mse-840000】
【kl-f8-anime2】
【ClearVAE_V1.0】
【ClearVAE_V2.2】
「vae-ft-mse-840000」や「kl-f8-anime2」と比べて、彩度控えめな透明感がある仕上がりになっているように思います。
どちらがいいかは本当に好みの問題になってきますね。
ClearVAEのDiscussionに「kl-f8を使用して画像を生成するたびに、画像処理ツールを使用して彩度を下げる必要があります。ClearVAEこそ私が最も欲しかったものです。」とコメントが残されていました。
ビビッドすぎる画像があまり好みではない方にとっては、ClearVAEは最適なVAEになる可能性が高い気がします。

私は昔からビビッドな画像の方が好みなので、どちらかというとvae-ft-mse-840000派ですね~
まとめ
以上が、Civitaiで大人気のVAEである「ClearVAE」と、「vae-ft-mse-840000」や「kl-f8-anime2」を比較してみた記事でした。
皆さんはどのVAEが好みでしょうか?ぜひコメント欄で教えてくださいね!
では、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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