【Stable Diffusion】EasyNegativeV2とEasyNegative、DeepNegativeの違いを簡単に比較してみた!

こんにちは!悠です!

 

AIイラスト生成をしたことがある方なら、おそらく誰もが知っているネガティブプロンプト専用のembeddings「EasyNegative」のバージョン2がリリースされていました。

gsdf/Counterfeit-V3.0 at main
We’re on a journey to advance and democratize artificial intelligence through open source and open science.

 

そこで今回は「EasyNegativeV2」と「EasyNegative」を使って実際に画像を生成し、簡単に比較してみたいと思います。

ついでに人体の解剖学的構造の崩れを防止できる「DeepNegative」と、Civitaiを探している時に偶然見つけたネガティブプロンプト専用のembeddings「VeryBadImageNegative」も比べていきますね!

 

なお、embeddingsファイルの導入方法に関しては下記の記事をご覧ください。

【Stable Diffusion】EasyNegativeの導入方法!embeddingsファイルの使い方を紹介!
「Stable Diffusion」で、より上質なAIイラストを作成する際に覚えておきたいembeddingsファイル(EasyNegative等)の使い方をまとめた記事です。

 

アイキャッチ画像は「AbyssHellVer3」で生成しています!
スポンサーリンク
スポンサーリンク

各embeddingsの効果を比較

比較方法には、下記の記事で紹介しているX/Y/Z Plotの「Prompt S/R」を使用していきます。

【Stable Diffusion】X/Y/Z plotを使ってサンプラーやプロンプトによる差を比較・検証する方法!
「Stable Diffusion WebUI」で、変数比較機能「X/Y/Z plot」を使ってモデルに応じた最適なサンプラーやプロンプトを簡単に調べる方法についてまとめた記事です。

 

モデルやサンプラーなどの初期条件は次の通りです。

  • Steps: 20
  • Sampler: DPM++ 2M Karras
  • CFG scale: 7
  • Size: 768x512
  • Model: AbyssHellVer3-fp16
  • Clip skip: 2
  • ENSD: 31337

 

使用したプロンプトは次の通りです。

【Positive】
masterpiece, best quality, absurdres, highres, official art, 1girl, solo, blonde hair, brown eyes, collarbone, cowboy shot, drooling, earbuds, earphones, long hair, looking at viewer, loose clothes, loose shirt, low twintails, petite, shirt, t-shirt, twintails, very long hair, white shirt, ruins,
【Negative】
(worst quality, low quality:1.4), (monochrome, greyscale:1.4), nude, bad-hands-5, bad anatomy, logo, EasyNegativeV2, text, logo, watermark,

 

「Prompt S/R」を使って、ネガティブプロンプト内の青字で書いている「EasyNegativeV2」を変化させていきます。

ポジティブにある「drooling」は「よだれ」って意味らしいです。面白かったので採用しましたw

 

比較結果1

比較時の画像は、ネガティブプロンプト以外の条件は全て固定しています。Seed値も同じです。

左から順に、embeddingsなし、EasyNegativeV2、EasyNegative、DeepNegative、VeryBadImageNegativeの出力結果になっています。

クリックすると画像を拡大できます。

 

【embeddingsなし】

【EasyNegativeV2】

【EasyNegative】

【DeepNegative】
【VeryBadImageNegative】

 

EasyNegativeV2とEasyNegativeの明らかな違いはTシャツの文字くらいですね。残りは全く一緒に見えます。

DeepNegativeでは女の子の左手がくっきりと描かれていますね。確かに言われてみればEasyNegative2種は左手が長すぎる気がします。

ただ背景が壁みたいになっているのは微妙な感じですね。

VeryBadImageNegativeは逆に、embeddingsなしの時に近い結果になっています。

 

比較結果2

クリックすると画像を拡大できます。

 

【embeddingsなし】

【EasyNegativeV2】

【EasyNegative】

【DeepNegative】

【VeryBadImageNegative】

 

今回は若干ですが、EasyNegativeV2とEasyNegativeの時で顔の印象が違いますね。

加えてV2の方には無印にない肩紐が追加されていますし、背景も若干変わっています。個人的には無印の方が好みです。

DeepNegativeでは女の子の腕の関節部分が自然に表現されている気がします。

VeryBadImageNegativeは、embeddingsなしの時と比べて肩紐の色と背景が変化していますね。それ以外は素材に忠実な印象です。



まとめ

超ざっくりとした簡単な比較ですが、EasyNegativeV2とEasyNegative(無印)にはそれほど大きな違いは見受けられませんでした。

どちらも導入して気分で使い分ける程度でいいんじゃないでしょうか。

 

HuggingFaceにあるダウンロードページの概要欄にも、

「There’s likely no clear superiority or inferiority between this and the previous embedding, so feel free to choose according to your preference.(これまでのEasyNegativeと明確な優劣は無いと思われますので、お好みでお選びください。)」

 

と製作者様によるコメントがありましたが、本当にその通りだと思います。

 

DeepNegativeは確かに人体の構造を綺麗に表現することができますが、絵柄や背景にそこそこ大きく影響を与えそうですね。white backgroundのような単一色の背景とは相性がいいかもしれません。

VeryBadImageNegativeは元画像に与える影響が少なそうです。修正は少ないですが素材に忠実なので、上3種との使い分けができそうですね。

ファイルサイズも小さいですし、すべて導入しておくことをおすすめします!

 

では、ここまで読んでいただきありがとうございました!

コメント