こんにちは!悠です!
今回は「Stable Diffusion」で、より上質なAIイラストを作成する際に覚えておきたいembeddingsファイルの使い方をご紹介していきます。
embeddingsでおそらくもっとも有名なEasyNegativeの導入方法も合わせてご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてください!

それでは早速いってみましょう!なお、アイキャッチ画像は「BlueberryMix」で作成しています!
embeddingsとは?
embeddings(埋め込み)とは、「Textual Inversionという手法で特定のスタイルを学習させたファイル」を指します。
だいたい1MB以下の非常に小さいファイルサイズで配布されており、適用することで生成されるキャラの造形(顔や表情)に変化を加えたり、特定の構図を生成しやすくなったりします。
また、ネガティブプロンプトに特化されたembeddingsが多く製作されており、ネガティブプロンプトに1単語追加するだけで機能するEasyNegativeのようなものも多いですね。
今回embeddingsの中で特におすすめしたいものは下記の通りです。
EasyNegative
EasyNegativeとは、ネガティブプロンプト用に開発されたembeddingsで、この単語をネガティブプロンプト内に記入するだけで生成されるAIイラストの質が向上します。
Counterfeitというアニメモデル向けに作成されたということもあり、特にアニメ系のモデルで強く作用しますが、リアル系のモデルでも一定の効果があります。
プロンプトの例文を調べていると(参考記事)高確率で登場するので、ぜひとも導入しておきましょう。
下記リンク先からダウンロードできます。

【2023年4月29日追記】
「EasyNegativeV2」が登場しました。下記のリンク先からダウンロードできます。

Ulzzang-6500
Ulzzang-6500は、ChilloutMix等のフォトリアル系モデルデータによるAIイラスト作成でよく登場するembeddingsです。
ポジティブプロンプトに反映することで、アジア人の美しい女性の顔を生成することができます。
AIコスプレイヤーを作成したい場合に使うと高品質な画像ができやすいので、ぜひとも導入しておきましょう。
Civitaiからダウンロードできます。
bad-hands-5
bad-hands-5は、手や指の崩れを防ぐのに使うネガティブプロンプト専用のembeddingsファイルです。
AIが苦手な手の表現を多少マシにしてくれます。(完璧ではありません)
下記リンク先からダウンロードできます。

bad_prompt_version2
こちらも手や指の崩壊を防いでくれるネガティブプロンプト専用のembeddingsファイルです。
version2の方を使用することがおすすめされています。
下記リンク先からダウンロードできます。

veryBadImageNegative
EasyNegativeと同じくネガティブプロンプト専用のembeddingsで、導入するだけで生成されるAIイラストの品質向上が望めます。
EasyNegative以外も試してみたい方におすすめのembeddingsです。
Civitaiでダウンロードできます。
DeepNegative
EasyNegativeと似ていますが、こちらは人間の解剖学的構造の欠陥(要は手から足が生えたりすることですね)を強く防止してくれるらしいです。
ただEasyNegativeよりも絵柄に与える影響が強いみたいですね。
Civitaiでダウンロードできます。
negative_hand
手の崩れを防ぐことが出来るネガティブプロンプト専用のembeddingsファイルです。
bad_promptと比較して、元画像に与える影響が少ないという特徴があります。
civitaiで入手できます。
以下、参考になるRedditのスレです。
New Negative Embedding ~ negative_hand
by u/Nerfgun3 in StableDiffusion
Gender Slider
生成した画像を男性化・女性化することができるEmbeddingsファイルです。
下の記事で詳しく紹介しています。

その他のembeddingsの探し方
Civitaiのフィルターで「Textual Inversion」を指定すると、embeddingsファイルだけを検索することができます。
各embeddingsの比較(ネガティブ用)
EasyNegative等のネガティブプロンプト専用のembeddingsファイルについて、下の記事で実際に画像を生成して比較してみました。
導入するときの参考にしていただければ幸いです。

embeddingsの導入方法
Google Colaboratory版の場合と、ローカル版の場合に分けてembeddingsの導入方法をまとめておきます
Colaboratory版の場合
AUTOMATIC1111の「maintained by Akaibu」のノートブックを使って、Google Colaboratory版でembeddingsファイルを追加する方法に関しては、下記の記事でまとめています。

sd-1click-colabの場合

上記記事で紹介しているsd-1click-colabを使う場合、特に操作をしなくても自動的にEasyNegative及びUlzzang-6500が導入されています。
ローカル版の場合

ダウンロードしたembeddingsのファイル(.safetensorsや.bin)を、「\webui\embeddings」に保存するだけでOKです。
embeddingsの使い方
「Stable Diffusion WebUI」を起動し、Generateボタンの下にあるshow extra networksをクリックします。
導入済みのembeddingsが表示されるので、クリックするとプロンプトに反映されます。
Hypernetworksの使い方
embeddingsと似た技術で、生成するAIイラストに別のアーティストの画風や特徴を反映できる「Hypernetworks」の使い方を下記の記事で紹介しています。

まとめ
以上が「Stable Diffusion」で、より上質なAIイラストを作成する際に覚えておきたいembeddingsファイルの使い方でした。
EasyNegativeやUlzzang-6500以外にも様々なものが存在するので、自分が作成したいモデルのイメージに応じてぜひいろいろ試してみてください。
では、ここまで読んでいただきありがとうございました。
コメント
show extra networksをクリックしてembeddingsが表示されたからクリックして
ネガティブプロンプトにulzzang-6500-v1.1やEasyNegativeを反映させたら
ChilloutMixをモデルにしてやるとエロい水着のお姉さんがボンバーヘッドのゴリラのような
黒人女性になってしまってネガティブプロンプトを空欄にしてるのとあまり変わらないから
有効になっていないんですかねぇ
まぁネガティブの呪文は共通だからコピペするだけなんで長くても問題無いですけど
コメントありがとうございます!
ulzzang-6500-v1.1は「ポジティブプロンプト」に導入しないとだめですよ!
アジア人の美しい顔をネガティブに入れてしまったので、そのボンバーヘッドウーマンが誕生したのではないでしょうかw
ulzzangは書き込む場所が間違っていたんですね
ただEasyNegativeでも褐色肌のドレッドヘアーのマッチョなおねぇさんて感じになって
コレジャナイ感は変わらず…
というかEasyNegativeに呪文組み込めないかと思って調べてみたら
EasyNegativeてアニメモデル用だったんですね
ChilloutMixみたいなリアル系で良いのが出るまでは呪文のままで行こうと思います
私が試してみた感じだと、いつも使ってるテンプレネガティブプロンプトにEasyNegativeを追加で組み込む感じだと、ChilloutMixのようなリアル系でもうまく機能するような気はするんですよね。
EasyNegativeだけをネガティブプロンプトに入れるといい感じにならないんですね。教えていただきありがとうございます!