こんにちは!悠です!
今回は「Stable Diffusion」で、2.5D調のAIコスプレイヤーを作成できるモデル「FaceBombMix」の使い方を紹介していきます。
下記の記事で紹介している「sd-1click-colab」でサポートされていないモデルデータなので、Google Colaboratoryを利用する場合は別のやり方が必要になってきます。


「sd-1click-colab」に含まれていないモデルデータを扱いたい場合は、ぜひこの記事を参考にしてください!
モデルデータの入手方法
今回使用する「FaceBombMix」のモデルデータは、下記のリンク先からダウンロードできます。
なお、FaceBombMixではVAEの使用が推奨されているので、下記リンク先から一緒にダウンロードしておきましょう。

Colab版の起動方法【AUTOMATIC1111】
今回の方法は、下記の記事を参考にさせていただきました。

まず自身のGoogle Driveを開き、マイドライブの中に下記のようにStableDiffusionのフォルダを作成しましょう。
ModelフォルダにFaceBombMixを、VAEのフォルダにkl-f8-anime2.ckptをそれぞれアップロードしておきます。
次に、AUTOMATIC1111のGitHubページ(下記)に移動し、「maintained by Akaibu」をクリックしてください。
自動的にGoogle Colaboratoryのノートブックが立ち上がります。
※なお、そのまま立ち上がったノートブックにコードを記述していっても構いませんが、再度起動する場合のことを考えて、「ファイル」→ 「ドライブにコピーを保存」からノートブック自体をドライブ内に保存して編集することをおすすめします。
一番上の「Adapted from ・・・」と書いてあるセルの枠線あたりにマウスカーソルを持っていき、「+コード」をクリックします。
セルが表示されるので、下記のコードをコピペします。
このコードを実行することで、Google Colaboratory上でGoogle Driveのフォルダを読み込むことができるようになります。
from google.colab import drive
drive.mount('/content/drive')
次に、SD1.5と書いてあるセルの中の不要なコードをコメントアウトします。
下3行(下記画像の赤枠)のコードの先頭に#を付けてください。
SD1.5のセルの下枠にマウスカーソルを持っていき、「+コード」をクリックします。
セルが表示されるので、下記のコードをコピペします。Google Drive上に保存したモデルデータを読み込むコードです。
なお、FaceBombMix以外のモデルデータを使用したい場合は、「facebombmix_v1.safetensors」の部分を変更するだけでOKです。
!cp /content/drive/MyDrive/StableDiffusion/Model/facebombmix_v1.safetensors /content/stable-diffusion-webui/models/Stable-diffusion/ !cp /content/drive/MyDrive/StableDiffusion/VAE/kl-f8-anime2.ckpt /content/stable-diffusion-webui/models/VAE
ここまでで準備は完了なので、実行ボタンを上から順にクリックしていきましょう。
特にエラーがなければ、最後に出現するpublic URLをクリックして「Stable Diffuison WebUI」を起動しましょう。
ログイン画面が表示されるので、usernameに「me」、passwordに「qwerty」と入力してください。
これで操作は完了です。お疲れ様でした。
なおStable Diffusionを一度終了する場合は、ブラウザの×ボタンを押したり、タブを閉じたりするのではなく、Google Colaboratoryの「ランタイム」→「ランタイムを接続解除して削除」を選択しましょう。
ローカル版の起動方法
下記の記事でStable Diffusion WebUIのローカル版を導入している場合は、「\webui\models\Stable-diffusion」にFaceBombMixのモデルデータを、「\webui\models\VAE」に「kl-f8-anime2.ckpt」を保存するだけで使えます。

FaceBombMixのプロンプト例
FaceBombMixの概要欄におすすめの設定が載っているので、まずは下記の設定を変更しましょう。
どこで設定するかわからない場合はこの記事を参考にしてください。
- Clip skip : 2
- ENSD : 31337
- Sampling method : DPM++ SDE Karras
- Sampling steps : 24~32
hires.fixを使いたい場合は下記の設定がおすすめのようです(参考記事)
- Upscaler : R-ESRGAN 4x+ Anime6B
- Hires steps : 14
- Denoising strength : 0.5
なお私の場合だけかもしれませんが、上の方法で紹介したColab版だと、1度hires.fixを行うとGenerateボタンがクリックできなくなります。
解決策はhires.fixで高画質化画像作成後、プロンプト領域をクリックし、SHIFT+ENTERキーを押してください。
これで再度AIイラストが作成されるようになります。
【プロンプト1】金髪ヴァンパイア
(masterpiece, sidelighting, finely detailed beautiful eyes: 1.2), masterpiece*portrait, realistic, 3d face, glowing eyes, blonde hair, red eyes, (vampire), very long hair, lustrous skin, solo, embarassed, medium breasts, cross, church, fire,
(worst quality, low quality:1.4), watermark, logo, EasyNegative
【プロンプト2】人魚
(masterpiece, sidelighting, finely detailed beautiful eyes: 1.2), masterpiece*portrait, realistic, 3d face, glowing eyes, silver hair, blue eyes, (mermaid), very long hair, lustrous skin, solo, embarassed, medium breasts, wet, ocean
(worst quality, low quality:1.4), watermark, logo
【プロンプト3】サキュバス
(masterpiece, sidelighting, finely detailed beautiful eyes: 1.2), masterpiece*portrait, realistic, 3d face, glowing eyes, cleavage, upper body, red hair, blue eyes, ((succubus)), very long hair, lustrous skin, solo, embarassed, medium breasts, bedroom, beautiful lightning
(worst quality, low quality:1.4), watermark, logo
hires.fixで高画質化した画像の保存場所
通常のWebUIだとhires.fixを行った高画質化画像は、AIイラストの生成欄に表示されるんですが、上記で紹介したColab版だとなぜか表示されないことがあります。
その時はGoogle Colaboratoryの左端にあるフォルダから、下記のように「/stable-diffusion-webui/outputs/txt2img-images/(日付)」の中にある画像を右クリックしてダウンロードしましょう。
LoRAを使う方法
AUTOMATIC1111のColab版「maintained by Akaibu」で、LoRAを使う方法について下記の記事でまとめています。

スマホでColab版WebUIを起動する方法
外出先などからスマートフォンを使って、Colaboratory版の「Stable Diffusion WebUI」を起動する方法についてまとめた記事です。

まとめ
以上が「Stable Diffusion」で、2.5D調のAIコスプレイヤーを作成できるモデル「FaceBombMix」の使い方でした。
今回紹介した方法だと、おそらくすべてのモデルをGoogle Colaboratoryで使用することができるので、ぜひ試してみてくださいね!
では、ここまで読んでいただきありがとうございました。
コメント
わかりやすい解説ありがとうございます。
サイトに書かれてある通りにコードを入力してパスワードを入れ、Stable Diffusionを起動することができました!!
ただプロンプト例を入力して生成してみると例の人物とと全く違うものが生成されてしまいます。
設定も同じにしているのですが毎回違うものになってしまいます。
原因などわかりますでしょうか。
コメントありがとうございます!無事起動できて何よりです。
プロンプトや各種設定を全く同じにしても、この記事のイラストと同じものが作成できないのはSeed値が違うからです。
Seed値に関しては下記の記事で紹介していますが、要は生成されたAIイラストの識別番号のようなものです。
https://yuuyuublog.org/hiresfix/
全く同じプロンプト、全く同じ設定を使っても、Seed値が違うと全然違う画像になります。