【flat2】マイナス適用で精緻なディテールを追加できる汎用性最強のLoRA!【Stable Diffusion】

こんにちは!悠です!

以前適用するだけで生成した画像にディテールを追加できる「add_detail」というLoRAを紹介いたしました。

【Stable Diffusion】AIイラストに精緻なディテールを追加できるLoRA「add_detail」の紹介!
「Stable Diffusion」で、適用するだけで簡単に出力画像のディテールを追加できるLoRA「add_detail」について紹介した記事です。

 

しかし実は「add_detail」以前に生み出された「flat2」というLoRAを使うことで、出力されるイラストにこれを超えるレベルで精緻なディテールを書き込むことができます。

加えてどんなモデルにも適用できる汎用性と、何故か手や指の崩れまで改善される(個人の感想です)効果もあって、おそらくCivitaiに存在するLoRAの中でも1、2位を争うレベルでおすすめのものです。

 

実は「flat2」、製作者様がついにCivitaiにもアップロードして下さいました。ということもあって、今回この記事で取り上げさせていただいております!

 

凄まじい速さで有名になったLoRAですので、もうご存知の方も多いかと思いますが、まだ未導入の方はぜひすぐにダウンロードしてみて下さい。世界が変わるレベルで驚くこと間違いなしです!

 

アイキャッチ画像はモデルに「AbyssOrangeMix3」、LoRAに「flat2」を使用しています!
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「flat2」の導入方法

Civitaiで検索するか、または下記のHugging Faceのページからダウンロード可能です。複数の種類がありますが「flat2」が最も万人向けです。

2vXpSwA7/iroiro-lora at main
We’re on a journey to advance and democratize artificial intelligence through open source and open science.

 

「flat1」はディテールが追加される代わりに画像が全体的に暗く(黒く)なります。
「flatBG」は背景だけをディテールアップさせるものです。
「flat2-dim1」に関しては、おそらく作成時のパラメータでdim=1を使用したバージョンの「flat2」だと思いますが、dim=1にすることでどういう効果があるのかちょっとよくわからないです…

 

各flatのバージョンについては下記のツイートによる検証がわかりやすかったです!「flat2-dim1」は「flat2」に比べて少し明るい感じかも?

 

ちなみに同じページ内にある他のファイルもいわゆる汎用LoRAで、例えば髪の毛のディテールだけを精緻化できる「hairdetailer」、キャラの輪郭に枠線を追加できる「outline」、彩度を調整できる「saturation」などがあります。

これらに関しても、製作者様がHugging FaceだけでなくCivitaiにもアップロードして下さっています。

 

サンプル画像付きですので、Civitaiの方を見るとより効果がイメージできやすいと思います!

 

「flat2」の使い方

「flat2」はマイナス適用することで画像のディテールを上げ、プラス適用することで画像をフラット(のっぺり)にすることができるLoRAです。

ディテールを上げたい場合は下図のように、ポジティブプロンプトの欄に<lora:flat2:-1>と打ち込みます。

 

個人的には-0.5くらいがほぼすべてのモデルに対応できるのでおすすめです。(とはいっても-1の精緻さも大好きなので、比重調整が難しいところですね)

 

様々なモデルに試してみましたが、個人的にはAbyssOrangeMixに適用した場合が、一番顕著にディテールアップする気がしています。

次いでCounterfeitやBreakDomein、GhostMix、MomijiMixといった緻密な背景が売りのモデルとの相性がいいと思います。

 

animelike2dのようなアニメ塗りのモデルや、DorayakiMixのような柔らかくて可愛い系の美少女が得意なモデルに関しては好みが分かれるかもしれません。

 

サンプル画像として、AbyssOrangeMix3(アニメ系)とChilled Remix(リアル系)に「flat2」を適用したものを紹介いたします。(クリックで拡大できます。)

 

【AbyssOrangeMix3】

 

【Chilled Remix】

 

「flat2」の層別適用

Civitaiの「flat2」の概要欄にも記載されていますが、構図への影響を抑えたい場合は「LoRA Block Weight」による層別適用を使うことが推奨されています。

【Stable Diffusion】LoRAを使う際に階層ごとに強さを設定できる拡張機能「LoRA Block Weight」の使い方を紹介!
「Stable Diffusion」で、LoRAを適用する際に作用する階層ごとの強さを設定できる拡張機能「LoRA Block Weight」の使い方について紹介した記事です。

 

例えば下のプロンプトで生成した画像に対して、flat2を層別適用してみます。モデルにはAbyssOrangeMix3を使用しています。

【Positive】
masterpiece, best quality, highres, upper body, cowboy shot, Drawing, Street level shot of a Labyrinthine 1girl, solo, Horseback riding, Burlesque hair, Salvadoran Bowtie, Overdetailed art, Amusing, Low Contrast, cherry blossom pink splash
【Negative】
(worst quality, low quality:1.4), (monochrome, greyscale:1.4), nude, bad anatomy, EasyNegative, text, logo, watermark, bad_prompt_version2

 

【flat2未適用】

 

【flat2適用:比重-1】

馬が消えましたね

 

【flat2層別適用:MIDD:比重-1】

 

【flat2層別適用:OUTALL:比重-1】

 

OUTALLだと、かなり構図に忠実にディテールを上げることができていますね。

層別適用は奥が深くプリセット以外にも様々なテンプレがあるようなので、興味がある方は探してみてもいいかもしれません!



まとめ

以上が、適用するだけで生成した画像にディテールを追加できる「flat2」の紹介でした。

LoRAだけでディテールを上げることができるため、アップスケーラーと違って無負荷なのが最高に素晴らしいポイントです。

ある意味最強のアップスケーラーの1つといってもいいかもしれません!

 

では、ここまで読んでいただきありがとうございました!

コメント

  1. ふぁるこん より:

    flatいいですよね!
    flat2を先発メンバーに入れています!

    ところで、上記以外にもflatにぴったりなモデルがあるのですが、Dark_Sushi_Mixはご存じですか?
    デフォルトでも陰影がはっきりと出るモデルで、flat_LoRAを使えばさらに書き込みが増えて、神絵を量産してくれてます。
    好みにもよるでしょうが、絵画風の絵が好きな人には特に刺さるモデルかとw

    モデルリストにもないようでしたので、一応コメントしてみました。

    • 悠 より:

      こんばんはです!

      Dark_Sushi_Mix、1回も試したことなかったです!
      調べてみたらCivitaiでサムネだけは見た記憶があったんですが、何故かダウンロードしていませんでした…

      早速試させていただきます(*’ω’*)

      【追伸】試してみましたが、これは素晴らしい!明暗の暗の表現が凄まじく綺麗だと思います!
      モデルリストの中にも追記させていただきました!情報本当にありがとうございます!