こんにちは!悠です!
AIイラストを生成した時、「微妙に彩度が低い」または「全体的に明るさが足りず暗い」ことってよくありますよね。
今回はWebUIに画像の編集機能を追加して、明るさや彩度を変更したり、トーンカーブの調節やぼかしを追加できる拡張機能「HakuImg」について紹介していきます。

線画の抽出、ピクセル化機能まで備わっていますよ!
「HakuImg」の導入方法
Google Colaboratory版の場合
下記の方法で紹介している「maintained by Akaibu」のノートブックを使って、拡張機能「HakuImg」を導入していきます。
まだご覧になっていない方は、まず最初にこちらを準備しておいてください。


Google Driveからモデルデータを読み込むセルの下に新しくセルを作成し、下記のコードを入力します。
#HakuImgをインストール
%cd /content/stable-diffusion-webui/extensions/
!git clone https://github.com/KohakuBlueleaf/a1111-sd-webui-haku-img /content/stable-diffusion-webui/extensions/a1111-sd-webui-haku-img
%cd /content/stable-diffusion-webui
WebUIを起動して、HakuImgのタブが追加されていれば導入成功です。
ローカル版の場合
「Extensions」→「Install from URL」の「URL for extension’s git repository」に下記のURLを入力しInstallをクリックしましょう。
https://github.com/KohakuBlueleaf/a1111-sd-webui-haku-img
「HakuImg」の使い方
この拡張機能、「LyCORIS」「a111-sd-webui-locon」「a1111-sd-webui-lycoris」と同じ方が開発されているんですね。

どうりで多機能なわけです!
Blend
Blendタブでは、レイヤー機能を使って画像を編集することができます。
素材画像をLayer2に送り、後述するEffectタブで加工した画像をLayer3(Layer2より上)に送ることで、2枚を合成できます。
もしこれ指定した領域を別レイヤーに切り抜く機能が追加されたら、凄まじく便利になりそうですよね。
Effect(Color)
Effect(Color)タブでは、ドラッグアンドドロップした画像の色合いをリアルタイムで編集できます。
スライダーを移動すると右側のプレビュー欄に即座に反映されるので、微調整が簡単にできますよ!
変更できる項目は次の通りです。
- temparature(色温度):上げると暖色(オレンジっぽく)に、下げると寒色(青色っぽく)になる。
- hue(色相):色が変化する。上げると緑っぽくなる。
- brightness(明るさ):画像の明るさを調節する。
- contrast(コントラスト):明暗の差。上げると画像がくっきりする。
- saturation(彩度):上げると画像が鮮やか(ビビッド)になる。
- Gamma(ガンマ値):おそらく輝度に関係している。下げると白っぽく、上げると鮮やかになる。
「画像が暗いときはbrightnessを上げる」「画像の彩度が足りない時はsaturationを上げる」、この2つを試すだけでもかなりイラストの印象が変わるのでおすすめです。
外部ソフトで調整できるものも多いですが、WebUI内で完結しているのは嬉しいですね。
Effect(Tone Curve)
トーンカーブを変更することで、画像の明るさやコントラストを細かく微調整できます。
Colorタブで物足りないときに使う機能ですね。調整が難しすぎて私は基本的に使っていませんw
Effect(Blur)
Blurタブでは画像をぼかすことができます。
Blendにあるレイヤー機能を使うことで、背景だけをぼかすことも可能です。
例えば元画像をLayer2、Blurをかけた画像をLayer3(元より上のLayer)に送り、マスクを使って(黒く塗りつぶして)Layer3のキャラの部分だけを切り抜くことで2枚を合成できるんですね。
合成した画像をimg2imgに送って、Denoising strengthを0.3程度で再生成してやると、更にいい感じに仕上がります。
Effect(Sketch)
画像から線画を抽出できる機能です。
color modeをgrayにすることで白黒の線画、rgbにすることでカラーの線画を生成できます。
Blurと同じようにBlendタブに送り、opacityを0.3くらいにして合成すると画像の枠線だけを強調したりできて楽しいですよ!
Effect(Pixelize)
画像をピクセル化できます。
拡張機能「Pixelization」と違い、追加でファイルを導入することなく、プレビュー画面でドットサイズなどをリアルタイム編集することができるので、使い勝手はかなり上です。
dot sizeを大きくするほど、ピクセル感が増した画像になります。
Effect(Glow)
イラスト全体が光彩を放つように(発光しているように)見せる「グロー効果」を追加できます。
Glow ModeをBMBLにした方が鮮やかな印象なのでおすすめです。
Other
素材画像のサイズを変更することができます。
例えば512×512を768×512にできたりしますが、無理やり引き伸ばした感が凄いので微妙です。
これはWebUIのimg2imgにある「Poor man’s outpainting」を使った方が、自然な出来栄えになるのでおすすめです。

まとめ
以上が「Stable Diffusion WebUI」に画像編集機能を追加して、明るさや彩度を変更したり、トーンカーブの調節やぼかしを追加できる拡張機能「HakuImg」の紹介でした。
この「HakuImg」を使っていて思いましたが、いずれはPhotoshopのような加筆までできる拡張機能が追加されたりするんですかね?

そうなったら嬉しいですよね!崩れた手の部分をより簡単に修正できそうです。
では、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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