こんにちは!悠です!
皆さんは「HDCP」という言葉を聞いたことはありませんか?
PS4やPS5にもHDCPが表示される場所があります。(下画像はPS5です。)
具体的に何を意味していて、どんな役割があるのかわからないよ!って方が多いと思います。
そこで今回は
HDCPの役割
HDCPとは、「High-bandwidth Digital Content Production:高帯域幅デジタルコンテンツ保護 」の略称になっています。
Intel社によって開発されたデジタルコピー防止機能の一種で、各種接続ケーブルで接続した際に音楽や動画コンテンツが複製されないようにケーブル間の信号を暗号化する技術の事です。
HDCPで暗号化されたコンテンツは、許可されていない不明なデバイスやコンテンツのコピーを行うようなプログラムが作動しているデバイスでは再生できなくなります。
HDCPで暗号化されるものは基本的に映像作品や音楽になっており、ゲーム映像は対応していません。
各種接続ケーブルの種類として、次のようなものがあります。
- HDMI(High-Definition Multimedia Interface)
- DV(DisplayPort)
- DVI(Digital Visual Interface)
ちなみに、このHDCPに対応したデバイスを作成するためには、Intelの子会社であるDigital Content Protection LLCにライセンス料を支払わないと製造できません。
HDCPのバージョン
HDCPが初登場したのは西暦2000年になります。
そこから何度もバージョンアップをしてきています。
バージョン | リリース時期 | 特徴 |
1.0 | 2000年2月 | DVI端子に対応。 |
1.1 | 2003年6月 | DVI、HDMI端子に対応。 |
1.2 | 2006年6月 | DVI、HDMI端子に対応。 |
1.3 | 2006年12月 | DVI、HDMI、DP、GVIF、UDI端子に対応。 |
1.4 | 2009年7月 | DVI、HDMI、DP、GVIF、UDI端子に対応。 |
2.0 IIA | 2008年10月 | IIA(Interface Independent Adaptation)技術に準拠する新規格 HDCP1.xシリーズの欠陥を修正 |
2.1 IIA | 2011年7月 | |
2.2 | 2012年10月 | 4K映像に対応した新規格。 |
2.3 | 2018年2月 | 2.2のマイナーバージョンアップ |
HDCP1.xシリーズはネット上に転がっているツールで簡単に無効化できたので、HDCP2.xシリーズが開発されたという経緯があります。
ネットの進化って恐ろしいですね(; ・`д・´)
ここで重要なのは、次の点になります。
注意してほしいのが、HDCP2.2未満でもゲーム映像は4K出力できます。
できないのは、4Kテレビ映像やNetflixの4K映画のようなものです。
HDCP2.2未満はフルHDに対応しています。
HDCPの下位互換性
出力機器(ディスプレイなど)、接続ケーブル(HDMIなど)、再生機器(PCなど)のすべてがHDCP2.2に対応していないと4Kビデオを再生することができません。
そのため、例えばディスプレイだけがHDCP1.4までにしか対応していない場合、そのディスプレイに映像を出力することができません。
この問題は、HDCPコンバータというものを間に通すことで解消することができます。
古いディスプレイをどうしても使用したい場合は、このような方法もあります。
PS4やPS5でのHDCPの意義
PS4やPS5では、ゲーム専用の機能(SHAREやCREATE)を使って簡単にゲーム画面を録画することができます。
HDCPを無効化することで、外部のキャプチャ機器を使ってゲームプレイの録画やスクリーンショットの撮影をすることができるようになります。
ただし、Netflixなどの映像作品は無効化すると再生自体ができないので注意してください。
PS5では、設定画面のシステム → HDMIから無効化することができます。
まとめ
以上が、HDCPに関する解説でした。
数年後8Kが一般的になったらまた新たなHDCPのバージョンが生まれているかもしれませんね!
技術の進歩にはいくつになってもワクワクが止まりませんw
では、お付き合いいただきありがとうございました!
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