こんにちは!悠です!
以前、2020年12月現在、HDMI2.1に対応しているモニターに関する記事を書きました。

残念ながら、現時点ではHDMI2.1に対応しているモニターってないんですよね。
そこで今回は、
に関してまとめていきますね!
※ハイエンドの定義は70,000円以上かつ高性能にしています。
VRRとHDRに関して
ハイスペックモニターを調べているとよく出てくるこの二つについて、事前知識としてまとめておきますね。
VRR
モニターはその機種ごとのリフレッシュレートに従って画面が切り替わります。
60 Hzなら1秒間に60回画面が切り替わるわけですね。
このリフレッシュレート(Hz)とゲームに設定されたフレームレート(fps)に食い違いが生じたとき、表示の崩れなどが発生します。
特に動きの激しいシューティングゲームなどでは、残像が発生したり、操作が遅れたりするんですね。
これを改善させる技術のことを『VRR技術(Variable Reflesh Rate)』といいます。
世界大手のGPUメーカーであるNVIDIAとAMDがそれぞれ別のVRR技術を開発しており、NVIDIAの方を『G-SNC』、AMDの方を『FreeSync』といいます。
G-SYNCは、DisplayPortにしか対応していないため、PCゲーム専用になっています。
FreeSyncは、DisplayPortとHDMIの両方に対応しているため、CS機でも使用することができます。
VRRに関してより詳しく解説した別記事を作成しました!よかったらご覧ください。

HDR
HDR技術(High Dynamic Range)とは、従来のSDR技術(Standard Dynamic Range)と比較して、より鮮明に明暗を表現できる技術です。
一般的には、HDRをオンにした方が、自然でリアルな描写を可能にすることができます。
このうちHDRにも様々な規格があります。
そのうち一般的に用いられている規格がHDR10です。
10は、色深度が10bit(明暗差を1024段階で表現できる)という意味です。
ちなみにSDRは、色深度が8bit(明暗差を256段階で表現できる)になっています。
なお、現在は、より諧調を緻密に再現できるDolby Vision(12bit:4096段階)や、最大輝度が小さい映像機器でもHDR10を適切に表示できるHDR10+なども存在しています。
ここで問題になってくるのが、いくらHDR10に対応していると謳っているモニターでも、最大輝度によっては表現できるHDRに差が生じてしまうことです。
そこで、モニター側のHDR機能に大まかな指標を付けたものが『Display HDR』です。
Display HDR 400、600、1000などが普及しており、数字が大きいほどより大きな明暗差を表現できます。
重要なのは、HDRの規格とDisplay HDRの規格は別物、ということです!
PS5向けハイエンドモニター
Dell ALIENWARE AW5520QF
お値段はなんと40万4800円(Amazon価格)!!!
The 化け物モニターでございます。
化け物級なのは価格だけではなく、スペックもすさまじいものがあります。
画面サイズ | 54.6インチ |
パネルの種類 | 有機EL |
最大解像度 | 3840 × 2160:4K |
リフレッシュレート | 最大120 Hz(DisplayPort:120 Hz、HDMI2.0:60 Hz) |
最大輝度 | 400 cd/m2、HDR対応 |
応答速度 | 0.5 ms(GtoG) |
コントラスト比 | 13,000:1 |
その他機能 | FreeSync、フリッカーフリー、ブルーライト軽減 |
このモニターの最大の特徴は大画面有機ELということですね。
有機ELの特徴でもある完全な黒を再現できるため、画質がとにかくきれいです。
液晶との差は歴然ですね。IPS液晶でもやはり有機ELには勝てないです。
とにかく最高の画質で楽しみたい!!というグラフィックを追い求める方向けの一品です。
ちなみに、ALIENWAREはDellの子会社です。
ASUS ROG SWIFT PG27UQ
価格は27万8640円(Amazon価格)です。
ASUSのゲーミングデバイス部門ROGから販売されているモニターですね。
以下スペックです。
画面サイズ | 27インチ |
パネルの種類 | IPS(量子ドットIPS / Nano IPS) |
最大解像度 | 3840 × 2160:4K |
リフレッシュレート | 最大120 Hz(DisplayPort:120 Hz、HDMI2.0:60 Hz) |
最大輝度 | 1000 cd/m2、HDR対応(HDR10) |
応答速度 | 4 ms(GtoG) |
コントラスト比 | 通常 1000:1、HDR 50,000:1 |
その他機能 | GSYNC対応、DisplayHDR 1000対応 |
なお、DisplayPortでは、オーバークロックさせることで最大144 Hzまで出力可能なようです。
本製品の最大の特徴は、量子ドットIPS(Nano IPS)+ 最大144Hz出力 + G-SYNC Ultimate +DisplayHDR1000対応という、ハイスペックテクノロジーの融合にあります。
量子ドットIPSとは、ナノメートル(10-9、1mmの100万分の1)級の半導体物質をバックライトに追加することで、より正確な色の表現やダイナミックなHDRを可能としたIPS液晶のことです。
一言でいうと『超きれい』ですw
その他にもHDR10対応やDisplay HDR1000などHDR部分にも力を入れおり、Display HDR1000でもVRR技術を使用可能な『G-SYNC Ultimate』にも対応しています。。
ただ、4Kモニターで27インチというのは正直ちょっと小さいんじゃないかと思いますね。
かなり高額ですが、すべての点においてハイスペックな一品です。
LG 32UL950-W
価格は15万9500円(Amazon価格)です。
Nano IPS液晶の産みの親でもある、LGから販売されているハイスぺ4Kモニターです。
以下、スペックです。
画面サイズ | 31.5インチ |
パネルの種類 | IPS(量子ドットIPS / Nano IPS) |
最大解像度 | 3840 × 2160:4K |
リフレッシュレート | 最大60 Hz |
最大輝度 | 600 cd/m2、HDR対応(HDR10) |
応答速度 | 5 ms(GtoG) |
コントラスト比 | 1300:1 |
その他機能 | FreeSync対応、DisplayHDR 600対応 |
このモニターもNano IPSを採用しているため、画面が非常にきれいです。
HDRにも対応しており、FreeSyncのようなVRRも利用可能です。
ASUSのPG27UQより、少しスペックを落とした分値段も安くなった感じですね。
ただし、リフレッシュレートが60 Hzということが残念です!
PS5だけではなく、PCゲームで4K120fpsを表現したいという方には少し物足りないかもしれませんね。
でも、4K120fpsに対応している大作RPGは、現状超ハイスぺPCを要求されるため、60 Hzでも全然ありだと思います。
※FPSゲームで勝率を求める場合は、そもそも4Kとの相性があまりよくないです。解像度はWQHDやフルHDに下げて、より高いリフレッシュレートを選択するべきですね。
ちなみに、このモニターはThunderbolt3に対応しているためMacとの連携が簡単にできます!
PHILIPS 436M6VBPAB/11
価格は8万9450円(ヨドバシ価格)です。
PHILIPSはオランダに本社を置く多国籍企業です。
↓みたいな髭剃りも出しています。
ここから国内初のDisplay HDR1000に対応した4Kモニターが販売されています!
以下、スペックです。
画面サイズ | 42.5インチ |
パネルの種類 | MVA |
最大解像度 | 3840 × 2160:4K |
リフレッシュレート | 最大60 Hz |
最大輝度 | 1000 cd/m2、HDR対応(HDR10) |
応答速度 | 4 ms(GtoG) |
コントラスト比 | 4000:1 |
その他機能 | FreeSync対応、DisplayHDR 1000対応 |
今回紹介する中では最安値のモニターながら、4K60Hzが可能で、VRR、HDRにも対応した優れもの。
注目すべきはそのコントラスト比にあります。4000:1とIPS液晶の約3倍です!
その分黒と白の表現が鮮明に表示されます。(暗所の場面でも白っぽくなりづらい)
しかし、一般的には色の表現などはIPSの方が優れているといわれています。
そのため、好みははっきり出るモニターだと思いますね。
ちなみに私はこのモニターの下位モデルを使っています!個人的に大満足です!
まとめ
以上が、ぜひともPS5と一緒に使いたいハイエンド4Kモニターになります。
最初のALIENWAREの40万円を見るに、4K有機ELモニターがどれだけ高いかわかりますねw
しかし、有機ELのきれいさはレベルが違いますからね…
あと数年で10万くらいまで落ちてくれないかな?と淡い期待を抱いておりますw
では、お付き合いいただきありがとうございました!
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