こんにちは!悠です!
「Stable Diffusion」で一度生成された画像は、「~\webui\outputs」フォルダ内に自動保存されますよね。
ただWebUIを起動しながらエクスプローラーを開いて、その都度このフォルダ内を確認するのは面倒です。
そこで今回は、outputsフォルダに保存された画像をWebUI上で簡単に確認・検索・削除できる拡張機能「stable-diffusion-webui-images-browser(Image Browser)」を紹介していきます。

一度使うと便利で手放せなくなりますよ!
「Image Browser」の導入方法
Google Colaboratory版の場合
Google Colaboratory版では、ランタイムを削除するたびに保存してあるファイルがすべてリセットされるため、ローカル版と比べて導入する意味は薄いです。
下記の方法で紹介している「maintained by Akaibu」のノートブックを使って、拡張機能「Image Browser」を導入していきます。
まだご覧になっていない方は、まず最初にこちらを準備しておいてください。


Google Driveからモデルデータを読み込むセルの下に新しくセルを作成し、下記のコードを入力してください。
#Images Browserをインストール
%cd /content/stable-diffusion-webui/extensions/
!git clone https://github.com/AlUlkesh/stable-diffusion-webui-images-browser /content/stable-diffusion-webui/extensions/stable-diffusion-webui-images-browser
%cd /content/stable-diffusion-webui
Image Browserのタブが新しく追加されていれば、導入は完了です。
ローカル版の場合
「Extensions」→「Install from URL」の「URL for extension’s git repository」に下記のURLを入力しInstallをクリックしましょう。
https://github.com/AlUlkesh/stable-diffusion-webui-images-browser
最新版以外のWebUIのバージョンを使っている場合
私もそうですが、最新版のWebUIはバグが多いため、安定したバージョン(コミット)にダウングレードして使っている方も多いと思います。
ただ最新版の「Image Browser」は2023年4月28日現在、Gradio 3.23.0でしか起動しないように設定されています。
古いバージョンのWebUIでも使用するためには、「Image Browser」のバージョンもダウングレードする必要があります。
コマンドプロンプトを開いて、Image Browserのディレクトリに下記のコマンドで移動します(パスの前半部分は個人の環境によって異なります。)
cd C:\Users\name\Desktop\SD_Test_Version\webui\extensions\stable-diffusion-webui-images-browser
その後下記のコマンド入力すると拡張機能をダウングレードできます。
※Gradio3.16.2でも使えるようになります。
git checkout 1d5c2e7
最新版に戻したい場合は同じ階層で、下記のコマンドを入力してください。
git checkout master
【参考記事】
「Image Browser」の使い方
WebUIを起動して「Image Browser」のタブを開き、Page Indexの右にある更新ボタンをクリックしてください。
そうすることでoutputフォルダ内に格納されている画像を自動的に読み込んで表示してくれます。
右側のタブでoutputフォルダ内にある画像の検索ができます。
Sort byのフィルターを変更することで、保存日時、seed、サンプラー、ステップ数、モデルなどの順番に並べ替えることができます。初期設定は保存日時順(date)になっています。
Filename keyword searchでは、保存してある画像の名前で検索することができます。
EXIF keyword searchでは、画像のメタデータ内から検索することができます。メタデータには生成に使ったプロンプトなどが保存されるので、例えば「masterpiece」と入力すると、ポジティブプロンプトにmasterpieceを使って生成した画像のみが表示されます。
グリッドに表示されている画像をクリックすることで、PNG Infoに入れることなくその画像のメタデータを確認することが可能です。
画像の下にあるDeleteボタンをクリックすることで、その画像を完全に削除することも可能です。
初期設定ではゴミ箱を経由することなく即削除されるので注意してください。
選んだ画像をtxt2imgやimg2imgタブに送ることもできます。ControlNetにまで送れるのは便利ですね。
Move to favoritesに送ることで、お気に入りの画像だけをピックアップしてFavoriteのタブに保存することもできますよ!
なお、Settingsタブに追加されるImage Browserの欄で、グリッド内に表示される画像の行数・列数を変更することも可能です。
基本的には初期設定のままでいいと思います。
デフォルトで設定されてあるショートカットキーについては、公式のReadmeをご参照ください。
まとめ
以上が、outputsフォルダに保存された画像をWebUI上で簡単に確認・検索・削除できる拡張機能「stable-diffusion-webui-images-browser(Image Browser)」の使い方でした。
毎日大量に画像を生成している方は、これがあるのとないのとでは利便性が段違いなので、ぜひ試してみてくださいね!
では、ここまで読んでいただきありがとうございました。
コメント
こんばんは。いつも有益な記事をありがとうございます。
フォルダ内の全ての画像のメタデータを検索ソートできるようなものを探していますが、これはできますか?それができれば画像管理が凄く楽になるんですよねー。
ところでLama cleanerをご存知ですか?随分前のものらしいのですが、最近知って、ローカルに入れてみたら、その便利さに前には戻れないほどです。photoshopより早く、しかもフリーで使え、余分な部分を消すなど簡単な修正ならほぼ一発で決まります。拡張機能のsegment anythingとの組み合わせも最強でしょう。あ~、この部分さえよければ傑作だったのに、という画像も救うことができます。
インストールの敷居は少し高めですが、しばらくSDを扱っている人であれば何とかなるのではないかと思います。1-click installerを買う必要は全くないです。
おお!お久しぶりです!
例えばですが「medium breast」で検索するとそのプロンプトが含まれている画像を日付順に並べてくれたり、「DDIM」と検索するとそのサンプラーを使った画像を検索して並べてくれたりしてくれますよ!
個人的にはメタデータ検索でもかなり有効だと思います!
「Lama cleaner」、これは初耳でした!また新しい記事ネタができて助かります!!修正系でそれほど便利ならぜひ近いうちに試してみたいと思います!
ちなみにsegment anythingも試してるんですけどね~。あれできることが多いのと、使い方が絶妙に難しくて四苦八苦していますw
これとkohya guiが「使い方が難しくてとりあえず棚上げ」してるネタですねw