こんにちは!悠です!
皆様のお家には、10年以上前に買って今はもう起動しなくなった古いPCがあったりしませんか?
そういう古いPCには、昔撮影した写真や動画などの過去の思い出がたくさん詰まっていたりするんですよね。
我が家にも、約10年前に買って今はもうWindowsが起動しなくなってしまった古いデスクトップPCがありました。起動すると上の画像のように「Windowsエラー回復処理」が表示され、「スタートアップ修復の起動(推奨)」と「Windowsを通常起動する」のどちらを選択しても画面がブラックアウトしたままになります。
そこで今回は、
に関してまとめていきたいと思います。
今回は記事が長くなるので、前編、後編に分けようと思います。
前編では、
に関してご紹介いたしますね。
Linuxとは?
PCには、端末全体を管理・制御しているOS(Operating System)というソフトウェアがインストールされています。
Microsoft社のWindowsや、Apple社のMacOSなどがその代表例ですね。
Linuxは、1991年にリーナス・トーバルズという方が開発したオープンソースのOSです。
開発当初はパソコン向けのOSでしたが、現在はスマホや家電製品など様々な電化製品に使用されています。
ちなみに上の画像でも登場しているペンギンは、Linuxのマスコットキャラクターである「タックス」です。
Linuxの特徴として、中身が完全に公開されており、コードの改変、追加などすべてが自由にカスタマイズ可能であることがあげられます。
世界中の有志の方々によって作り上げられた様々なバージョンが存在しており、そのすべてを無料で使用することができます。
OSの普及率でいえばほぼWindowsの一人勝ち状態ですが、2021年1月時点では、世界中で3番目に普及しているデスクトップOSになります。
OS名 | 順位 | シェア率 |
Windows | 1位 | 87.83% |
Mac OS | 2位 | 9.44% |
Linux | 3位 | 2.10% |
※表の数値は、Operating System Market Shareの情報より引用しています。
今回データを復旧させるPCのスペック
今回は、10年以上前に購入して今はもう使用していないNEC VN750/LというデスクトップPC(一体型パソコン)のデータを復旧させました。
以下、PCのスペックです。
- 製品名:NEC VN750/L
- OS:Windows Vista
- CPU:AMD Turion(tm)64 X2 Mobile
- HDD:160GB
- 光学ドライブ:CD/DVD(ただし、故障していて使用不可)
CPUは32ビット版です。これは後々重要になってきます。
Linuxのインストール方法
LinuxをPCにインストールする方法は、大きく分けると次の2つの手順があります。
- Linuxインストール用のUSB/DVDの作成する。
- 実機に1で作成したUSB/DVDを使ってLinuxをインストールする。
この記事では、Linuxインストール用のUSB作成方法に関してまとめていきます。
『Rufus』のダウンロード
『Rufus』は、各種ディスクイメージ(ISOファイル)を元に起動可能なUSBを作成するフリーソフトです。
このソフトを使って、Linuxインストール用のUSBを作成します。
まずは、『Rufus』の公式サイトより最新版をダウンロードします。
最新版は、2021年2月9日現在『Rufus 3.13』になっています。
LinuxのISOファイルのダウンロード
次にLinuxのISOファイルをダウンロードしましょう。
Linuxは、前述したとおり、ユーザーによってカスタマイズされた様々なバージョンが存在します。これらのバージョンの事を『ディストリビューション』と呼びます。
今回は、ディストリビューションの中で最も人気が高く、初心者にも使いやすい『Ubuntu』を使用します。ちなみに、”ウブントウ”と読みます。
では、早速『Ubuntu』をインストールしてみましょう。
ここで重要になってくるのがCPUのビット数です。
UbuntuをインストールしたいPCが32ビット版の場合は、『ubuntu-ja-14.04-desktop-i386.iso』をダウンロードしてください。ダウンロードページはこちらになります。
ダウンロードページに移動したら、『ubuntu-ja-14.04-desktop-i386.iso』をクリックしてください。ダウンロードが開始されます。
UbuntuをインストールしたいPCが64ビット版の場合は、『ubuntu-20.04.1-desktop-amd64.iso』をダウンロードしてください。ダウンロードページはこちらになります。
ダウンロードページに移動したら、『20.04 LTS』をクリックしてください。ダウンロードが開始されます。
「古いPCだからどっちかわかんないよ!」という人は、両方ともダウンロードしておいてください。
『Rufus』を使用してLinuxインストール用USBを作成する
では、先ほどダウンロードした『Rufus』を使用して、Linuxインストール用のUSBを作成していきましょう。
注意点として、Linuxのインストール用として使用するUSBに入っているデータは全消去されます。
そのため、事前にHDDなどに中身のデータを移行しておきましょう。
32GBのUSBならAmazonで800円程度で購入できるので、新品を買うのもありだと思います。
ダウンロードした『Rufus』をダブルクリックして起動してください。初回起動時のみ、アップデート自動確認機能の有効化に関するダイアログが表示されますので、「はい」をクリックします。
Linuxインストール用として使用するUSBをPCに接続し、デバイスの欄のプルダウンメニューから接続したUSBを選択します。
ブートの種類の中にある「選択」をクリックするとエクスプローラーが開くので、先ほどダウンロードしておいた「Ubuntu」のISOファイルを選択します。
ブートの種類の欄にISOファイルの名称が表示されますので、「スタート」をクリックします。
スタートを押すと、「新しいバージョンのSyslinuxは古いSyslinuxと完全な互換性はありません。Rufusに全てのバージョンのSyslinuxのデータを含むことはできないため、インターネットから2つのファイル(Idlinux.sysとIdlinux.bss)を追加でダウンロードする必要があります。」というダイアログが表示される場合があります。
表示された場合は、「はい」をクリックしましょう。
ハイブリッドISO形式のイメージが検出されると、次のようなダイアログが表示されます。「ISOイメージモードで書き込む(推奨)」を選択し、「はい」をクリックします。
データ消去に関する最終確認のダイアログが表示されます。データを移行させたことを確認したら、「はい」をクリックします。
接続したUSBをLinuxインストール用USBに書き換える作業が始まります。USBの種類にもよりますが、数十分かかることもあるので気長に待ちましょう。
進捗バーに「準備完了」の文字がでたら、Linuxインストール用USBの完成です!お疲れ様でした!
まとめ
以上が、Windowsが起動しないPCにLinuxをインストールしてデータを復旧させる方法の前編、「LinuxをインストールするためのUSBを作成する方法」でした。
後編では、今回作成したUSBを使って実機にLinuxをインストールする方法をご紹介いたします。

では、ここまで読んでいただきありがとうございました!
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