こんにちは!悠です!
「Stable Diffusion」のモデルデータ(チェックポイント)は、軽量化されたものは2GB~3GB程度ですが、中には7GB以上で配布されているものもありますよね。
これを何十個もダウンロードしてしまうと、すぐにストレージが一杯になってしまいます。

「Stable Diffusion」に本気でハマると、100GBなんて一瞬で消し飛びますからねw
そこで今回は、配布されているモデルデータの余分なジャンク要素を自動削除して、数GB以上軽量化してくれる拡張機能「stable-diffusion-model-toolkit」の使い方を紹介いたします!
「model-toolkit」の導入方法
Google Colaboratory版の場合
下記の方法で紹介している「maintained by Akaibu」のノートブックを使って、拡張機能「model-toolkit」を導入していきます。
まだご覧になっていない方は、まず最初にこちらを準備しておいてください。


Google Driveからモデルデータを読み込むセルの下に新しくセルを作成し、下記のコードを入力してください。
#model-toolkitをインストール
%cd /content/stable-diffusion-webui/extensions/
!git clone https://github.com/arenasys/stable-diffusion-webui-model-toolkit /content/stable-diffusion-webui/extensions/stable-diffusion-webui-model-toolkit
%cd /content/stable-diffusion-webui
WebUIを起動してToolkitのタブが追加されていれば、導入は成功です。
なお、Colab版のWebUIの中に保存されているデータをローカル環境にダウンロードする場合、数十MB程度でもかなり時間がかかるため、この拡張機能で作った新しいモデルデータを保存するのは現実的に厳しいかもしれません。
ローカル版の場合
「Extensions」→「Install from URL」の「URL for extension’s git repository」に下記のURLを入力しInstallをクリックしましょう。
https://github.com/arenasys/stable-diffusion-webui-model-toolkit
「model-toolkit」の使い方
ジャンクデータが含まれていない(2GB~3GB程度の)モデルデータを、更に軽量化することはできないので注意してください。
今回は例として、Civitaiで7.17GBで配布されている「OrangeChillmix」を軽量化していきます。
WebUIを起動してToolkitのタブを開き、Sourceの欄で「OrangeChillmix」を選んだ後、Loadボタンをクリックしましょう。
自動的にモデルデータ内のジャンク要素をスキャンしてくれます。Loadが終わったらSaveボタンをクリックしましょう。
OrangeChillmixの場合は3.2GB+1.99GB軽量化できるようですね。
軽量化したモデルデータは、「~\webui\models\Stable-diffusion」に保存されます。
一度WebUIを再起動すれば、通常通りウィンドウ左上のチェックポイント欄に表示されますよ!
軽量化したモデルデータと元モデルの比較
「model-toolkit」で軽量化したOrangeChillmixのモデルデータ(2.0GB)と、Civitaiでダウンロードした7.17GBのモデルデータを使って、全く同じプロンプト・Seed値で画像を生成してみました。
使ったプロンプトは次の通りです。
masterpiece, best quality, absurdres, highres, official art, 1girl, solo,portrait, black hair, long hair,
(worst quality, low quality:1.4), (monochrome, greyscale:1.4), nude, bad-hands-5, bad anatomy, logo, EasyNegative, text, logo, watermark,
左が元のOrangeChillmix(7.17GB)、右がmodel-toolkitで軽量化した2.0GBのモデルで生成したイラストです。
2枚の間に違いはほぼなく、全く同じといってもいいレベルの画像が生成されていますね。
なお2枚目の瞳の色が若干違うのは、おそらくxformersの影響だと思います。xformersを使った場合、完璧に同じ条件で画像を生成しても、数%程度の揺らぎができてしまうそうです。
まとめ
以上が、配布されているモデルデータの余分なジャンク要素を自動削除して、数GB以上軽量化してくれる拡張機能「stable-diffusion-model-toolkit」の使い方でした。
PCのストレージを節約することができる非常に便利な拡張機能ですので、ぜひ皆さんも試してみてくださいね!
では、ここまで読んでいただきありがとうございました。
コメント
これは助かります。
データ容量のために、一軍モデラーしかフォルダに入れてませんが、二軍もベンチに呼べそうです
コメントありがとうございます!
凄くわかりますそれw
この拡張機能のおかげで私も5個くらい1軍入りしましたw