【NegPiP】概念消去!負のポジティブプロンプトを適用できる拡張機能!【Stable Diffusion】

こんにちは!悠です!

 

今回は「Stable Diffusion」で、描画したくない概念にマイナスの比重を付けてポジティブプロンプト内で使えるようにする拡張機能「NegPiP(Negative Prompt in Prompt)」についてまとめていきます。

適用するとポジティブプロンプト内で、(black:-1.5)のような表記が使えるようになります。

 

「描画したくない概念はネガティブプロンプトに書けばいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、ネガティブ内のプロンプトはWebUIの仕様上、比重を大きくしても上手く効果が表れないことがあるらしいんですね。

そこで、ポジティブ内で負のプロンプトを使い、指定した概念をより強力に削除できるのがNegPipです。

実際、ネガティブに(black:1.5)と入れた場合と、ポジティブに(black:-1.5)と入れた場合では、目に見えてわかるほど効果が違います。

 

なおNegPipの製作者様は、拡張機能Regional PrompterLora Block Weightと同じ方です。

アイキャッチ画像はモデルに「Async’s MIX」、LoRAに「flat2」を使用しています。

 

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「NegPiP」の導入方法

GitHub - hako-mikan/sd-webui-negpip: Extension for Stable Diffusion web-ui enables negative prompt in prompt
Extension for Stable Diffusion web-ui enables negative prompt in prompt - GitHub - hako-mikan/sd-webui-negpip: Extension for Stable Diffusion web-ui enables neg...

 

Google Colabの方は、私がもう数か月以上触っていないため割愛させていただきます。

おそらく今までと同じでいいと思いますが、もしかするとより簡単な導入方法が出ているかもしれませんね。

 

ローカル版の場合

「Extensions」→「Install from URL」の「URL for extension’s git repository」に下記のURLを入力しInstallをクリックしましょう。

https://github.com/hako-mikan/sd-webui-negpip

 

 

WebUIを再起動して、txt2imgの設定欄の下にNegPiPの項目が出現していれば導入は完了です。



「NegPiP」の使い方

txt2imgの設定欄の下にあるNegPiPの項目を開いて、activeにチェックを入れるだけで拡張機能を有効化できます。

 

本拡張機能は日本語のReadmeもあるので、使う前には必ず目を通しておきましょう。

https://github.com/hako-mikan/sd-webui-negpip/blob/main/README_jp.md

 

「gothic dress」というプロンプトを使った際、ネガティブプロンプトに(black:1.8)と入れても黒の概念を消しきることはできませんが、NegPiPを有効化してポジティブで(black:-1.8)を使うとほぼ完全に黒さを消すことができるという例が記載されています。

 

これを参考にして、私は次の2つの例を試してみました。

 

NegPiP使用例【その1】

この拡張機能の存在を知った瞬間に思いついた例なんですが、large breastsまたはhuge breastsに対して、負の比重を使ったcleavageを使用してみたいと思います。

要はこういうことです。

 

大きくすると肌色が増えてセンシティブになるというのは、皆さんも経験があるのではないでしょうか。今回はその脱却を目指してみました。

結果は大成功で、huge breastsと(cleavage:-1.5)を同時適用することで、大きいながらも健全なイラストが生成されました。

Async’s MIXで生成

 

NegPiP使用例【その2】

AIイラストを生成すると特にプロンプトで指定していなくても、キャラの目線は生成者に向いている(キャラと目線が合う状態)ことが多いですよね。

そこで(looking at viewer:-1.5)を適用してみると、下の画像のようにキャラの目線が逸れてくれました。

Async’s MIXで生成

 

まとめ

以上が「Stable Diffusion」で、描画したくない概念にマイナスの比重を付けてポジティブプロンプト内で使えるようにする拡張機能「NegPiP(Negative Prompt in Prompt)」の紹介でした。

以前特定の概念を削除するLECOというLoRAの一種を紹介しましたが、あちらに結構似ているなという印象を受けました。

LECOは学習させるのが面倒ですが、こちらは拡張を導入するだけなので楽ちんですよね!

 

面白い拡張なので、ぜひ皆さんも試してみて下さいね!

では、ここまで読んでいただきありがとうございました。

コメント

  1. 匿名 より:

    すみません、質問なのですが
    Prompt All in OneをONにしたままだと、0未満の重みを入力した際
    自動的に修正されてしまうのですが設定等で回避できますか?
    Stable Diffusionは1.6.0 Prompt All in Oneは09/01版を使用しています

    • 悠 より:

      コメントありがとうございます!

      仰る通りですね!ver1.6.0のWebUIで試してみましたが、同じ現象を確認できました。
      ver1.5.2ではPrompt All in Oneを有効化していても修正されなかったので、何かまた変わってしまったんでしょうかね…

      設定等を確認して、解決法が見つかったら追記させていただきます!

  2. ピロリ より:

    悠様
    こんにちは
    huge breastsと(cleavage:-1.5)この設定は神設定ですね
    着衣巨乳が出来てしまいます。

    cleavageとbreastsの設定はいつも苦労していたので助かります。
    いつも有益な情報ありがとうございます

    • 悠 より:

      こんばんはです!

      なんとなくの思い付きだったんですが、お役に立てて何よりです!