こんにちは!悠です!
長い間AIイラストを生成していると、自分の発想力に限界を感じてくることってありませんか?
SNSに投稿されているような画像は一通り作ったから、まだ誰も見たことがないような自分だけの1枚を生成してみたいと思うようになるのは至極当然ですよね!
そこで今回は、大量の候補の中からランダムで複数のプロンプトを選択し、自動的に適用してくれる拡張機能「OneButtonPrompt」に関して紹介していきます。

プロンプトを考える必要すらなくなる、マジで面白い拡張機能です!
「OneButtonPrompt」の導入方法
Google Colaboratory版の場合
下記の方法で紹介している「maintained by Akaibu」のノートブックを使って、拡張機能「OneButtonPrompt」を導入していきます。
まだご覧になっていない方は、まず最初にこちらを準備しておいてください。


Google Driveからモデルデータを読み込むセルの下に新しくセルを作成し、下記のコードを入力します。
#OneButtonPromptをインストール
%cd /content/stable-diffusion-webui/extensions/
!git clone https://github.com/AIrjen/OneButtonPrompt /content/stable-diffusion-webui/extensions/OneButtonPrompt
%cd /content/stable-diffusion-webui
WebUIを起動して、txt2imgタブの一番下にあるScriptの中にOne Button Promptが表示されていれば導入完了です。
ローカル版の場合
「Extensions」→「Install from URL」の「URL for extension’s git repository」に下記のURLを入力しInstallをクリックしましょう。
https://github.com/AIrjen/OneButtonPrompt
「OneButtonPrompt」の使い方
拡張機能「OneButtonPrompt」を使う際は、ポジティブプロンプトとネガティブプロンプトを一切入力しないでください。
txt2imgタブの一番下にあるScriptの中からOne Button Promptを選択します。
一番上にあるスライダーを右に移動させると、ランダムで挿入されるプロンプトの数が増えます。
公式によるおすすめの値は3~7(初期値は5)です。
Subject Typesは挿入されるプロンプトの大枠です。
all、object、animal、humanoid、landscape、conceptの6種類から選択できます。
allを選べば全種類のプロンプト内から抽選され、humanoidを選べば人に関係するプロンプトの中から抽選されます。
ArtistsをNone以外に設定すると、3483人のアーティストの中から画風が選択されます。
ここも結構面白い要素で、例えば悪魔や化け物系の画風を得意とするアーティストが運よく抽選されると、美少女×化け物という異世界ラノベの1枚絵っぽいものができたりします。
type of imageイメージは、抽選されるプロンプトのより細かい種類で、例えばフォトリアル風やアニメ風などが選択できます。個人的にはallが好きです。
次に画像生成時に必ず適用したいプロンプトを設定します。これ無しだと1girlが抽選されず、いくら生成しても美少女が描かれないという事態になってしまいます。
まずOverwrite subjectに「生成したい画像の主題」を入力します。例えば1人の女の子の画像を生成したい場合は、1girlやsoloを入力します。
※Overwrite subjectの詳しい使い方に関する説明はこちらを参考にしてください。(この情報、おそらく拡張機能の製作者様から直々にコメントで教えていただきました。本当にありがとうございます!!)
次にPrompt fieldsのPlace this in front of generated prompt (prefix)に、ポジティブプロンプト内で使いたい単語を、Use this negative promptにネガティブプロンプト内で使いたい単語を入力します。
ちなみにLoRAを併用したい場合は、Place this at back of generated prompt (suffix)に<lora:lora_name:1.0>の形式で挿入するのがおすすめです。
今回は次のようなプロンプトを採用しました。
masterpiece, best quality, absurdres, highres, official art, 1girl, solo, cowboy shot
(worst quality, low quality:1.4), (monochrome, greyscale:1.4), nude, bad anatomy, EasyNegative, text, logo, watermark, bad_prompt_version2
これで設定は完了なので、Generateボタンで生成を開始しましょう。
「OneButtonPrompt」で生成したサンプル画像
では最後に「OneButtonPrompt」で生成した画像を、プロンプト付きで紹介します。
プロンプトに関してはランダム抽選された部分だけ、つまり上の項で紹介したポジティブプロンプトに付け足された部分だけを載せていきますね。
モデルには「AbyssHellVer3」を使用しています。
Subject Typesはhumanoid、ArtistsはNone、type of imageはallです。

POV shot of a Flaming muscular Woman, Blacksmith, Twirl pose, White hair styled as Chignon, Fall, Toyism Art, soft light, Infrared, extremely hyper aesthetic

Abstract, top-down view of a Warrior Unsightly Zendaya, Producing a movie, Smooth Pink hair, from inside of a Colombia, at Overcast, Simple illustration, anaglyph filter

Portait of a Broken Professor James Moriarty, Author, wearing Sad [Sweater|Jacket], Exceptional Freckles, Bowtie, shallow depth of field, Proud, spotlit, made of Gems

close up of a Intense small Thai Chinese Woman, Scuba diving, wearing Dull [Khaki pants and striped shirt|Sports team uniform], Low fade hair, from inside of a Stressed Grain elevator, Rough sketch, Sunlight, telephoto lens, Bright design

side view shot of a Visionary Misshapen portly Mughal Man, Battle pose, Chain, Medallion, inside a Nuclear missile silo, Masterpiece, Light, macro lens
【応用編】無限に美少女を生成し続ける具体的な設定
今回紹介した「OneButtonPrompt」を使って、プロンプトすら一切考えることなく無限に美少女を作り続ける一連の手順を、アップスケール込みで下の記事に詳しくまとめました。
現在主流なDynamicPromptやWildCard無しでも簡単に様々な構図の画像を生成できますよ!

まとめ
以上が、大量の候補の中からランダムで複数のプロンプトを選択し、自動的に適用してくれる拡張機能「OneButtonPrompt」の紹介でした。
私の発想力では絶対に思いつかないようなプロンプトを簡単に生成してくれるので、個人的に今まで導入した拡張機能の中でもかなり上位に入る便利さでした。
ぜひ皆さんも試してみてくださいね!
では、ここまで読んでいただきありがとうございました。
コメント
悠さんこんばんは。
いつも情報をありがとうございます。
これ試してみましたが、いいですね。
ランダムプロンプトを試すときは、主にDynamic Promptsで、たまにPromptgenを使うぐらいでしたが、これはテーマを簡単に絞れるので使いやすいです。神絵しか出さないのでアップスケールが大変ですがw
One Button Run and Upscaleを使ってみました。
upscaleのみのほうは、upscale_meフォルダに複数枚入れておけば、順次アップスケールしてくれて便利ですが、肝心の画質はいつも使っているTiled Diffusionのほうが断然すぐれてます。なので、個人的には使うことはないと思います。ただ、書き込みは少ないですが、元絵に忠実な絵は出てました。
generate & upscaleのほうも、プロンプトを指定できないようで、完全に運任せのアップスケールで時間もかかるので実用性には乏しいような。今のところですが。
おお!お久しぶりです!
これ私も試してみてびっくりした拡張ですw
とにかく大量のプロンプトプールの中から選択しているみたいで、私が一切見たことがないようなプロンプトが飛び出してくるんですよね~。
いわゆるテンプレの部分を指定できるから打率が高いのも嬉しすぎますw
One Button Run and Upscaleの方の報告ありがとうございます!やっぱりTiled Diffusion(MultiDiffusion)使えませんよね!
私も覗いた程度でしたがない気がしたんですよ~!最近アップスケールはTiled Diffusionばかりなので同じく使うことはなさそうです。
ただこの拡張Redditに投稿されていたので知ったんですが、結構定期的にアップデートされているみたいなので今後に期待していきたいですね!!
この拡張機能を使うと、もはや自分でAI作品を作っているという気がしないところが、唯一の欠点ではありますねww
でも、想像もしなかった良いインスピレーションを与えてくれるので、この絵を元に創作し、より芸術性の高いものにしていくという使い方もできるので、全ては使う人次第なのでしょう。
アップスケール方法はいろいろと紹介されていますが、悠さん的にはTiled Diffusionが一押しですか?
悠さんほどは試していませんが、Tiled Diffusion×2→ExtrasでUpscale×2 がそんなに時間も掛からずきれいなので、個人的にはそれで満足しています。
One Button Run and Upscaleのほうはこれからよくなっていくかも知れませんね。あまり使い込んでいないので分かりませんが、うまい設定を見つけられれば化ける可能性もあります。現状はUpscalerなどが任意に選べず(AllかAutomaticのみ)、出来上がった絵に、4×‐AnimeSharpより黄色が乗っていてそれも残念な点でした(画質のことで説明しにくいですが、伝わってくれればうしれしいです。。w)
アップスケール方法に関してはTiled Diffusionが今のところダントツで1位ですね~。
高精細+高速+低VRAMなので本当に万人向けなんですよね!
アップスケーラーは4x-Ultrasharpか4x-foolhardy-remacriが好きです!
その次がloopbackscalerですかね~。こっちはモデルやプロンプトによっては、Tiled Diffusionよりディテールアップできることもあるんですが、VRAM消費量と生成時間がTiled Diffusionの1.5倍くらいかかるのがネックです。
https://yuuyuublog.org/loopbackscaler/
その次にCNtile+Tiled Diffusionですね~。こっちは私の1660Tiでは通常の3倍時間がかかるので気軽に試せないんですが、Tiled Diffusionより素材に忠実にアップスケールしてくれる印象です。ハイクラスのGPUならこっちがおすすめかもしれません。
https://yuuyuublog.org/controlnettile/
でもやっぱり結論としてはTiled Diffusionが神!ですねw
こんにちは、
より良い結果を得るために、
「1girl, solo」
をプレフィックスのフィールドではなく、
オーバーライトのサブジェクト: フィールドに入力してみてください。
詳細については、こちらのドキュメントをご確認いただけますが、
ドキュメントは英語です。
https://github.com/AIrjen/OneButtonPrompt/blob/main/user_guides/override_subject_and_infinite_variations.md
コメントありがとうございます!
もしかして「OneButtonPrompt」の製作者様でしょうか??
そうだとしましたら大変すばらしい拡張機能を作っていただき誠にありがとうございます!
この拡張機能のおかげで、私の想像力だけでは決して作れなかったような画像を何枚も生成することができました!!
また、Overwrite subjectの使い方に関するリンクを教えていただき誠にありがとうございます!
この欄に絶対に生成したい画像の主題を入力しておくことで、生成される画像を固定できるとは…!
早速記事内に追記させていただきます!
こんにちは、そして親切なお言葉をありがとうございます。
作成していただいた記事は本当に素晴らしいです。拡張機能をお楽しみいただけてうれしいです。
私はこのメッセージをAIを通じて日本語に翻訳しています。オランダからご挨拶を申し上げます!