『人間の魂の重さは21gである』という実験結果は本当なのか?

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こんにちは!悠です!

皆さんは、『人間の魂の重さは21gである。』という言葉を聞いたことはありますか?21gとは、トランプ13枚の重さとほぼ同じらしいですw

これは、アメリカ合衆国マサチューセッツ州のダンカン・マクドゥーガル(Duncan MacDougall)医師が1907年に発表した『21グラムの実験(21 grams experiment)』の実験結果に基づいた言葉です。これはあの有名な『ニューヨークタイムズ』や医学雑誌『American Medicine』にも掲載されました。

 

この言葉は漫画や映画などでも題材として用いられています。代表作としては、次の作品があります。

●ナオミ・ワッツ主演の映画『21g』

 

●漫画『GANTZ』36巻に出てきた神星人のセリフ

そこで今回は、

ダンカン・マクドゥーガルによる『21グラムの実験』の詳細と信憑性

というテーマに沿って記事を書いていきたいと思います!

先に結論を申し上げますと、残念ながら『21グラムの実験』の信憑性はかなり低いです(;´・ω・)

『21グラムの実験』の詳細

1901年、ダンカン・マクドゥーガル医師は、『魂の重量』を測定するために結核や糖尿病で死に瀕している6人の老人たちに対して実験を行いました。実際に死ぬ間際に暴れたりすると測定器で体重を測れないため、この6人は特に肉体的に疲弊している人の中から選んだそうです。

マクドゥーガル医師は、死に瀕した患者を測定器がついた特注のベッドで寝かせて実験を行いました。彼曰く、このベッドは10分の2オンス(約5.6g)までは正確に測定できるとのことです。

このサンプルとなった6人のうち2人は『技術的な問題』(機材のキャリブレーション時の死亡など)によって除外されました。残る4人の実験結果は次の3パターンに分かれました。

  • 1人は死亡時に8分の3オンス(約10.6g)の体重の減少が確認されたが、数分後に元の体重に戻った。
  • 2人は死亡時に体重の減少が確認されたが、数分後更に体重の減少が起きた。
  • 1人は死亡時に4分の3オンス(約21g)の体重の減少が確認された。

マクドゥーガル医師は、この3ケースのうち、最後のケースの実験結果だけを使用して『魂の重量は21gである。』との結論を導きました。

また、彼曰く、患者の呼吸や汗による水分の蒸発に起因した体重の減少は、1時間に1オンス(約28g)ずつゆっくりと生じていくため、死亡時の急激な体重減少とは関係がない。加えて、死亡後の患者の膀胱には十分な量の尿が残っていたため、尿の蒸発による体重の変化でもない、と付け加えています。

この実験結果を『Hypothesis Concerning Soul Substance Together With Experimental Evidence of the Existence of Such Substance(魂の物質に関する仮説とそのような物質が存在する実験的証拠)』という論文にまとめ、1907年に発表しています。

この論文の全文は下のリンク先より読むことが出来ます。

Hypothesis Concerning Soul Substance Together with Experimental Evidence of The Existence of Such Substance

 

『21グラムの実験』の信憑性

この実験は大きな話題になり、様々な議論が飛び交いました。

『21グラムの実験』対し、内科医のオーガスタス・P・クラーク医師は『人間は死ぬ瞬間に肺が停止し血液を冷やすことができなくなり、体の温度がわずかだが上がるため肌から汗をかく』という反論を提起し、マクドゥーガル医師の実験結果を真っ向から否定しました。

また、マクドゥーガル医師は、同論文内で15匹の犬に対しても同様の実験を行っていました。15~70ポンド(6.8kg~32kg)の犬を薬物で鎮静化(おそらく薬殺)することで、死亡時の体重を測定しています。その結果、どの犬も体重の減少は確認されませんでした。

オーガスタス医師はこのことに対しても、『犬には汗腺がないためそれは当たり前のことだ。』と主張しました。

 

その後、『21グラムの実験』は科学界の各方面から非難を浴びました。

  • 6人の実験結果のうち大部分を無視しており、実験結果を恣意的に選別して報告している。
  • サンプルの分母が6人と非常に少ない。
  • 体重計の測定誤差が大きすぎる。
  • 患者の死んだ瞬間を正確に決定する方法が不明確である。

特に上のような、科学的に根拠に乏しい点が指摘され、『21グラムの実験』はほぼ確実に真実とは異なっている実験の烙印を押されています。

 

『21グラムの実験』と類似した実験

『21グラムの実験』の真偽とは関係なく、魂の重量はいくらか、ひいては魂は本当に存在するのか、というテーマは多くの科学者の興味を惹きました。そのため、現代でも『21グラムの実験』に類似した実験を行った人物が存在しています。

 

ルイス・E・ホランダージュニア

2001年に物理学者のルイス・E・ホランダージュニア(Lewis E. Hollander Jr)が、科学雑誌『Journal of Scientific Exploration』に『Unexplained Weight Gain Transients at the Moment of Death(死の瞬間における原因不明の体重増加現象)』という記事を投稿しています。

羊(雄羊1頭、子羊2頭、雌羊7頭、山羊1頭)を対象に死亡時の体重を測定したところ、成羊7頭に体重の増加が確認されました。この増加した体重は、時間とともに減少しました。

 

ジェラルド・ナフム

2005年に医師のジェラルド・ナフム(Gerard Nahum)が、電磁検出器を使って人が死ぬ瞬間に放出されるあらゆるエネルギーを観察する実験を、イェール大学やスタンフォード大学など様々な場所に呼びかけましたが拒否されました。

 

まとめ

以上が、ダンカン・マクドゥーガル医師が1907年に発表した『人間の魂の重さは21gである。』という実験結果の解説でした。

非常に興味深い話ですよね!魂が存在するかしないかという難題に答えが出る日は来るのでしょうか?

では、ここまで読んでいただきありがとうございました!

 

 

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