こんにちは!悠です!
以前「Stable Diffusion」でランダムなプロンプトを使って画像を無限生成する方法として、拡張機能「OneButtonPrompt」を紹介いたしました。

今回は、また別のランダム生成系拡張機能「Umi AI」について詳しく紹介していきます。
「Dynamic Prompts」と似た拡張機能で、あらかじめ用意してあるプリセットの中からプロンプトを自動適用して、ランダムで様々な構図の画像を生成してくれます。

最初から複数のプリセットが用意されているため、専用のワイルドカードを準備せずとも、導入してすぐに遊び始めることができますよ!
なお服装のタグに関するプリセットのようなものもあれば、完全に構図が決まった(例えば月夜に舞うヴァンパイア)プリセットもあるように思います。
「Umi AI」の導入方法
Google Colaboratory版の場合
下記の方法で紹介している「maintained by Akaibu」のノートブックを使って、拡張機能「Umi AI」を導入していきます。
まだご覧になっていない方は、まず最初にこちらを準備しておいてください。


Google Driveからモデルデータを読み込むセルの下に新しくセルを作成し、下記のコードを入力します。
#Umi AIをインストール
%cd /content/stable-diffusion-webui/extensions/
!git clone https://github.com/Klokinator/Umi-AI /content/stable-diffusion-webui/extensions/Umi-AI
%cd /content/stable-diffusion-webui
txt2imgの設定欄に下図のようなUmi AI専用のチェックボックスが表示されたら、導入は成功です。
ローカル版の場合
「Extensions」→「Install from URL」の「URL for extension’s git repository」に下記のURLを入力しInstallをクリックしましょう。
https://github.com/Klokinator/Umi-AI
通常の拡張機能と違い、インストールが完了するまで5分近くかかるので気長に待ってください。
なお拡張機能「Dynamic Prompts」とは競合するため、そちらを導入済みの場合はExtensionsのタブでチェックを外して無効化しておく必要があります。
「Umi AI」の使い方
「Umi AI」は導入するだけで、特別な設定をすることなく利用することができます。
txt2imgタブにあるUmi AIの設定欄で、UmiAI enabledにチェックが付いていることだけ確認しておいてください。
Umi AIを有効化した状態で、プロンプト欄に特定のコマンドを入力すると、各生成毎にランダムなプロンプトを使用して画像を出力します。
コマンドの中でも特におすすめのものは下記の通りです(これ以外にもコマンドは存在します)。
※ちなみにUmi AIはOneButtonPromptと異なり、NSFWにも対応しています。
ブログの設定上省略されてしまうんですが、下記のSFWやNSFWの前のハイフンは全て2つです。
そのままコピペしないように注意してくださいね!
<[AIOGirl][SFW|--NSFW]>
- <[AIOGirl]>:女性の表情/構図/服装/髪型などのプロンプトをランダムで挿入する。完全ランダムで1girlを生成したい時に最適。
- <[AIOGirl][SFW|–NSFW]>:<[AIOGirl]>のうち、SFWなプロンプトだけで画像を生成する。
- <[AIOGirl][–SFW|NSFW]>:<[AIOGirl]>のうち、NSFWなプロンプトを中心に画像を生成する。
- <[Preset]>:Umi AI内に準備されているプリセットをランダム適用して画像を生成する。
- <[Preset][SFW|–NSFW]>:<[Preset]>のうち、SFWなプリセットだけで画像を生成する。
- <[Preset][–SFW|NSFW]>:<[Preset]>のうち、NSFWなプリセットを中心に画像を生成する。
- <[Preset][Species]>:<[Preset]>のうち、亜人関係のものを中心に画像を生成する。ドラキュラやドラゴンなど。
また、下記のコマンドで構図や表情、服装などを個別にランダム適用することも出来ます。
- __Art Styles__:アートスタイルをランダム適用する。
- <[Camera Angle]>:カメラアングルをランダム適用する。full body、portraitなど。
- <[Emotions]>:表情をランダム適用する。
- <[Location][–Pose]>:場所(背景)をランダム適用する。
- <[Torso][–Sexywear]>:キャラの服装(上半身)をランダム適用する。
- <[Waist][–Sexywear][–Tails]>:キャラの服装(下半身)をランダム適用する。
- <[EZHair]>:キャラの髪型や髪色をランダム適用する。
なおこれらはあくまでも一例なので、より詳しくUmi AI専用のコマンドを調べたい方は下記の公式ガイドを参考にしてください。
実際に抽選されたプロンプトはメタデータに記載されるため、後からPNG Info等で簡単に調べられます。
「Umi AI」のおすすめコマンド+サンプル画像
それでは上で説明したコマンドを使った、おすすめのテンプレプロンプトを紹介していきます。
【テンプレ1】無限1girl型
SFWな女の子のみをガチャで無限に生成してくれるテンプレです。
[AIOGirl]では背景に関するプロンプトは適用されないので、[Location]も追加しています。
サンプル画像は次の通りです。モデルにはHassaku、LoRAにflat2を使用しています。
SFW, 1girl, solo focus, Zoomed Out, (Lineart:1.1), perfect face, detailed face and eyes, From Side, Looking At Viewer, Disgust, Sneer, Arms Behind Head, on Knees, Blazer with open front, Siren Tail, 1Girl, Mature female, Adult, Very Short Hair, Cone Hair Bun, Single-color Hair, Orange Hair, Locker Room, <lyco:flat2:-0.5>
(worst quality, low quality:1.4), (monochrome, greyscale:1.4), nude, bad anatomy, EasyNegative, text, logo, watermark, bad_prompt_version2
【テンプレ2】構図指定型
無限キャラガチャをしたいけど、構図はある程度固定したい人向けのテンプレです。
上の例だと、ほぼ確実にバストアップの画像を出力できます。
サンプル画像は次の通りです。モデルにはBreakDomainAnime、LoRAにflat2を使用しています。
masterpiece, best quality, highres, 1girl, upper body, cowboy shot, Angry, Open mouth, screaming, blush, wide open eyes, Park,Coat with open front, Long Hair, Twintails, Split-color Hair, Red Hair, Brown Hair, <lyco:flat2:-0.5>
(worst quality, low quality:1.4), (monochrome, greyscale:1.4), nude, bad anatomy, EasyNegative, text, logo, watermark, bad_prompt_version2
【テンプレ3】プリセット型
プリセットではほぼ完全に決まったテーマに沿って画像を出力してくれるため、背景のランダムコマンドは必要ありません。
ただ私が試してみた感じ、そこまでこのプリセットの数は多くないような気がしました。
サンプル画像は次の通りです。モデルにはBreakDomainAnime、LoRAにflat2を使用しています。
Masterpiece, best quality, perfect eyes, detailed eyes, (style of final fantasy:1.4), SFW, 1girl, solo focus, from front, inside a beautiful garden with flowers and roses, sitting on luxurious chair, lazily reclining in chair, (looking away from viewer:1.15), narrowed eyes, deep frown, (angry:1.1), fairy girl, butterfly wings, sparkle, magic, aura, (adult, mature woman, large breasts:1.2), (long pink princess dress:1.2), (green eyes, extremely long green hair:1.1), flower crown, crossed arms, <lyco:flat2:-0.5>
(worst quality, low quality:1.4), (monochrome, greyscale:1.4), nude, bad anatomy, EasyNegative, text, logo, watermark, bad_prompt_version2
ワイルドカードの適用
「Umi AI」は「Dynamic Prompts」と互換性があるため、自分で用意したりCivitaiでダウンロードしたワイルドカードを適用することも可能です。
使い方は簡単で、「~\webui\extensions\Umi-AI\wildcards」にワイルドカードを保存して、
プロンプト入力欄に、下記の形式(アンダースコア2つ)で指定するだけです。Dynamic Promptsと同じですね。
__(wildcard_name)__
フォルダの中にWildcardを入れていても機能します。(下記は例)
__200WildcardsNSFWAnd_sdWildcards/clothing-female__
「Umi AI」の問題点
「Umi AI」を導入すると、下記のページで紹介している拡張機能「Enable Checker」が動作しなくなります。

まとめ
以上が、あらかじめ用意してあるプリセットの中からプロンプトを自動適用して、ランダムで様々な構図の画像を生成してくれる拡張機能「Umi AI」の紹介でした。
あくまでデフォルト状態の「Umi AI」での感想ですが、こちらは「OneButtonPrompt」に比べて特定のプリセットを形成されている分、毎回かなり質の高い画像が出力される印象です。
ただ、まだ誰も見たことがないような画像の出力という点に関しては、「OneButtonPrompt」の方が優れているように思います。あちらは外れも結構ありますが、その分当たった時の天井が高いイメージです。
「Umi AI」はワイルドカードによる拡張ができるので、カスタマイズ次第では「OneButtonPrompt」を超える発想力になるかもしれませんけどね!

これまでワイルドカードに関してはそれほど探してこなかったので、今後通常ではお目にかかれないようなぶっ飛んだものを見つけていきたいと思います!
では、ここまで読んでいただきありがとうございました。
コメント
タイトルにDynamic Promptsの強化版!という記載があるのに下記はちょっと矛盾を感じます。
ただの感想です。
なお拡張機能「Dynamic Prompts」と競合するらしいので、そちらを導入済みの場合は一度アンインストールする必要があるかもしれません(Extensionsのタブでチェックを外すだけでもいいかも?未確認です。)
コメントありがとうございます!
考えてみたんですがやっぱり強化版という表現は正しくないですよね…申し訳ありません!
「Dynamic Promptsによく似た」という表現にしたかったので、「姉妹作」にしてみました!
返信ありがとうございます!
ちなみにStable Diffusion内のExtensionタブでDynamic Promptsのチェックマークをオフにして再起動後にUmi AIをインストールしたところ問題なく使えました。
あとはこの記事の
ブログの設定上省略されてしまうんですが、ハイフンは全て2つです。
のところが何に対して何が省略されてどこにハイフンが二つなのか明記した方がわかりやすいと思います。
おそらくブログ上ではハイフンの文字コードが違うのでそのままブログをコピペでは使えないということも明記したほうが良さそうです。
いつも参考にさせていただいてます。ありがとうございます。
Extensionのチェックに関する情報ありがとうございます!!
また、「コピペでは使えないということ」に関しても合わせて追記させていただきました!
不十分な説明で申し訳ございません!
重ね重ね、情報&ご指摘感謝いたします!