こんにちは!悠です!
2023年6月27日、AUTOMATIC1111氏による「Stable Diffusion WebUI」がバージョン1.4.0に更新されました。
※コミットは「394ffa7b0a7fff3ec484bcd084e673a8b301ccc8」です。
今回の記事では、バージョン1.4.0で新しく追加された新機能の使い方(下記)を中心にご紹介していきます。
- Inpaintキャンバスエリアの拡大・縮小(拡張機能Canvas Zoomとの統合)
- 特定の設定をt2i、i2iエリアに表示(Quicksettings listに近い)
- sysinfo機能の追加(拡張機能system infoに似ている)
Inpaintエリアの拡大縮小
下記の記事で紹介した拡張機能「Canvas Zoom」が、Ver1.4.0でついにWebUI本体にマージされました。

Sketch、Inpaint、Inpaint sketchにドラッグアンドドロップした画像を自由に拡大できます。
デフォルト状態の使い方は次の通りです。
- Shift+マウスホイール:画像の拡大・縮小
- Ctrl+マウスホイール:ブラシの拡大・縮小
- Rキー:拡大(縮小)したキャンバスをリセット
- Sキー:フルスクリーンモード
- Fキー:キャンバスの移動
なお、SettingsタブにあるCanvas Hotkeysから各種ショートカットキーを変更可能です。
ちなみに拡張機能「Canvas Zoom」を使うと、ControlNetに入れた画像の拡大・縮小も可能なんですが、Ver1.4.0の時点では非対応です。
ControlNetのキャンバスが小さすぎて困っている方は、引き続き拡張機能「Canvas Zoom」を使いましょう。
特定の設定をt2i、i2iエリアに表示
Settingsタブ → User interface → Options in main UIにプルダウンメニューから各種項目を選択することで、txt2imgおよびimg2imgエリアに設定を反映させることができます。

txt2imgエリアに設定が反映
以前紹介した「Quicksettings list」と併用することで、より多くの設定に簡単にアクセスできるようになりますね。

sysinfo機能の追加
WebUIで現在使用しているモジュールや拡張機能の情報、torchやxformersのバージョンなどをtxtファイルに出力できるsysinfo機能が追加されました。
SettingsタブにあるSysinfoからアクセスできます。Download system infoをクリックすることで、WebUIの詳細な設定情報をPC内に保存可能です。
txtファイルの中身は下図のような感じです。WebUIのバージョン、commandlineのオプション、コミット、GPU、pytorchのバージョンなど様々な情報が記載されています。
まとめ
以上が、AUTOMATIC1111の「Stable Diffusion WebUI」のバージョン1.4.0で追加された新機能の使い方でした。
紹介した3つ以外にも様々な機能追加・バグ修正などが行われていますので、公式のパッチノートを1度は確認しておいてください。
では、ここまで読んでいただきありがとうございました。
コメント
コメント失礼致します。
いつも拝見させていただきとても参考にさせていただいております。
AUTOMATIC1111のWebUIをGoogle Colaboratory上で使う方法を拝見させていただきStable Diffusionを利用していたのですが今回のアップデートが原因なのか下記のエラーが出ていまい起動ができなくなってしまいました。
╭───────────────────── Traceback (most recent call last) ──────────────────────╮
│ /content/stable-diffusion-webui/launch.py:38 in │
│ │
│ 35 │
│ 36 │
│ 37 if __name__ == “__main__”: │
│ ❱ 38 │ main() │
│ 39 │
│ │
│ /content/stable-diffusion-webui/launch.py:34 in main │
│ │
│ 31 │ if args.test_server: │
│ 32 │ │ configure_for_tests() │
│ 33 │ │
│ ❱ 34 │ start() │
│ 35 │
│ 36 │
│ 37 if __name__ == “__main__”: │
│ │
│ /content/stable-diffusion-webui/modules/launch_utils.py:340 in start │
│ │
│ 337 │
│ 338 def start(): │
│ 339 │ print(f”Launching {‘API server’ if ‘–nowebui’ in sys.argv else ‘W │
│ ❱ 340 │ import webui │
│ 341 │ if ‘–nowebui’ in sys.argv: │
│ 342 │ │ webui.api_only() │
│ 343 │ else: │
│ │
│ /content/stable-diffusion-webui/webui.py:42 in │
│ │
│ 39 startup_timer.record(“import ldm”) │
│ 40 │
│ 41 from modules import extra_networks │
│ ❱ 42 from modules.call_queue import wrap_gradio_gpu_call, wrap_queued_call, │
│ 43 │
│ 44 # Truncate version number of nightly/local build of PyTorch to not cau │
│ 45 if “.dev” in torch.__version__ or “+git” in torch.__version__: │
│ │
│ /content/stable-diffusion-webui/modules/call_queue.py:5 in │
│ │
│ 2 import threading │
│ 3 import time │
│ 4 │
│ ❱ 5 from modules import shared, progress, errors │
│ 6 │
│ 7 queue_lock = threading.Lock() │
│ 8 │
│ │
│ /content/stable-diffusion-webui/modules/shared.py:18 in │
│ │
│ 15 import modules.devices as devices │
│ 16 from modules import localization, script_loading, errors, ui_component │
│ 17 from modules.paths_internal import models_path, script_path, data_path │
│ ❱ 18 from ldm.models.diffusion.ddpm import LatentDiffusion │
│ 19 from typing import Optional │
│ 20 │
│ 21 demo = None │
│ │
│ /content/stable-diffusion-webui/repositories/stable-diffusion-stability-ai/l │
│ dm/models/diffusion/ddpm.py:20 in │
│ │
│ 17 import itertools │
│ 18 from tqdm import tqdm │
│ 19 from torchvision.utils import make_grid │
│ ❱ 20 from pytorch_lightning.utilities.distributed import rank_zero_only │
│ 21 from omegaconf import ListConfig │
│ 22 │
│ 23 from ldm.util import log_txt_as_img, exists, default, ismap, isimage, │
╰──────────────────────────────────────────────────────────────────────────────╯
ModuleNotFoundError: No module named ‘pytorch_lightning.utilities.distributed’
改善の為、下記コードの追加と
!pip install torch==2.0.0+cu118 torchdata==0.6.0 torchtext==0.15.1 torchvision==0.15.1+cu118 torchaudio==2.0.1 –index-url https://download.pytorch.org/whl/cu118
!COMMANDLINE_ARGS=”–share –gradio-debug –gradio-auth me:qwerty” REQS_FILE=”requirements.txt” python launch.pyの部分を
#!COMMANDLINE_ARGS=”–share –gradio-debug –gradio-auth me:qwerty” REQS_FILE=”requirements.txt” python launch.py
!python launch.py –share –xformers –enable-insecure-extension-access –theme darkように修正して試したのですが、起動用のURLは表示されたもののURLをクリックするとNo interface is running right nowと表示され起動することができませんでした。
こちらのエラーにつきましてもし改善方法がございましたらご教授いただけないでしょうか?
よろしくお願い致します。
コメントありがとうございます!
V1.4.0に更新するとcolab版webuiが起動しなくなるという報告をいただいております。
何か相性問題があるんでしょうね…
ひとつ同様のエラー報告を見かけたのですが、下記のGitHubのページの方法を試してみていただいてもよろしいでしょうか?
https://github.com/CompVis/stable-diffusion/issues/714
ご返信いただきありがとうございます!
お教え頂いた方法で試してみます!
悠さん、いつもお世話になっております。
横から失礼します。
自分も同じエラーが出たので、ググって色々試してみたところ
Twitterに上がっていた対処法(GitHub参照)で解決しましたので、お知らせしておきます。
以下のGitHubを参考にしました。
https://gist.github.com/safa-dayo/12ec3a1548cb40b94ec1968b7618a20d
コメントありがとうございます!
非常に有益な情報感謝です!
Colab版はWebUIのバージョン更新で動かなくなったりしやすいので、微妙にローカル版より難易度が高いですよね(涙)
私もエラーで困ってましたが、リンク先を参考にしてsd1.5の部分と最後の実行コマンドを修正したら無事に立ち上がりました。
プログラムの専門知識はありませんがなんとかなるものです。
情報ありがとうございました。
私もcolabでhttps://gist.github.com/safa-dayo/12ec3a1548cb40b94ec1968b7618a20dを実行したのですがloadした後に^Cで止まってしまいます
logも特にななく起動しようとするとエラーになるためメモリ不足でしょうか?
悠さん、匿名さんこんばんは
ふたたび横から失礼します
当方がcolab版で試して問題なく動いてる方法は
SD 1.5に
______________________________________________________________________________
!git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui
%cd stable-diffusion-webui
# ライブラリのバージョンでエラーになるため以下を実施
!pip install torch==2.0.0+cu118 torchdata==0.6.0 torchtext==0.15.1 torchvision==0.15.1+cu118 torchaudio==2.0.1 –index-url https://download.pytorch.org/whl/cu118
…
…
______________________________________________________________________________
Web UI実行の
______________________________________________________________________________
#!COMMANDLINE_ARGS=”–share –gradio-debug –gradio-auth me:qwerty” REQS_FILE=”requirements.txt” python launch.py
______________________________________________________________________________
この部分をそっくりそのまま
______________________________________________________________________________
!python launch.py –share –xformers –enable-insecure-extension-access
______________________________________________________________________________
これに入れ替えました
上記にある末尾の「 –theme dark」は画面がダーク系になるだけなので入れていません
再びコメント失礼いたします。
悠さんにご教授頂いたhttps://github.com/CompVis/stable-diffusion/issues/714
こちらの方法と、
ゾディさんがコメントして頂いている方法を合わせて実施する事で無事起動させる事が出来ました。
ほんとうにありがとうございます!
しかし起動後にモデルやVAE、Loraが表示されず読み込ませることが出来なくっていたのですが、こちらは今までのコードを変更する必要があるのでしょうか?
今まで入力していたのは以下の通りです。
!cp /content/drive/MyDrive/StableDiffusion/Model/endlessMixRenatus.safetensors /content/stable-diffusion-webui/models/Stable-diffusion
度々のご質問になってしまい申し訳ございませんがご教授お願い致します。
「起動後にモデルやVAE、Loraが表示されず読み込ませることが出来なくっていた」
これ怖いですね!WebUI左上にあるモデルを選択する項目が表示されないということでしょうか?それとも花札マークをクリックしても読み込まれないとか?
画像生成自体はできるのでしょうか?(モデルが読み込まれないなら無理…?)
セル内にエラーコードは表示されていますでしょうか?
ドライブから読み込む場所に関しては、特にコード自体を変更する必要はないと思われます!
WebUI左上にあるモデルを選択する項目は表示されているのですが、見た事ないモデルが適応されていて変更しようと項目を押してもいつものモデルが選択として表示されていない状況です。
またLora、VAEに関しても変更項目は表示されているのですが、モデルと同じく普段使っているものが選択肢に表示されず切り替えができなくなっています。
画像自体は生成できるのですが、みた事ないモデルの為、普段と違う画像しか生成できませんでした。
セル内にエラーは表示されていないです。
ちなみに見た事ないモデルの保存ファイルを確かめて見ると普段モデルが入っているファイルと別のところだったので!cp /content/drive/MyDrive/StableDiffusion/Model/endlessMixRenatus.safetensors /content/stable-diffusion-webui/models/Stable-diffusionこのコードの
/content/stable-diffusion-webui/models/Stable-diffusionの所を確かめたファイルの場所に変更しそのファイルに他のモデルを移動したところ起動後のモデル変更項目にに表示はされたのですが、変更しようとすると読み込みができず出来ずエラーになってしまいました。
もしかしてそのモデルって「runwayml/stable-diffusion-v1-5 」でしょうか?
これならSDの基本モデルですね。私も何回か謎にこのモデルに固定されてしまうことがあったんですが、その時はランタイム削除のwebUI再起動で直りました。
Colabを再起動しても戻りませんでしょうか?
あとフォルダツリーで/content/stable-diffusion-webui/models/Stable-diffusionを確認した時、中にendlessMixRenatus.safetensorsはきちんと入っていますでしょうか?
モデルはrunwayml/stable-diffusion-v1-5 でした。
そうだったんですね!
フォルダツリーの/content/stable-diffusion-webui/models/Stable-diffusionにはきちんと入っていましたのでColabを再起動してもう一度試してみます!
お教えいただきありがとうございます!
Colabでいろいろ試した結果、Loraがあるとエラーはいて起動しないことがわかりました。
似た内容のLycorisは追加なので影響はなし
無理やりLoraを使う場合、一度web-uiを起動してから生成されたLoraフォルダに入れ、web-ui内で再読み込みさせると反映されました。
ただし数が多いもしくは退避したフォルダ事入れた場合エラーをはいて止まるので最低限必要なLoraだけを入れて使用するとよさそうです。