【WebUI】Ver1.5.0で追加された新機能についてまとめていく!【Stable Diffusion】【AUTOMATIC1111】

こんにちは!悠です!

 

2023年7月25日、AUTOMATIC1111氏による「Stable Diffusion WebUI」がVer1.5.0に更新されていました。

Release 1.5.0 · AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui
Features: SD XL support Requires --no-half-vae. See #11757 for more details. user metadata system for custom networks extended Lora metadata editor: set activat...

 

そこで今回は、Ver1.5.0で追加された新機能について簡単にまとめていきたいと思います。

Ver1.5.0の公式リリースノート(上リンク)も、忘れずにチェックしておいてくださいね!

 

Ver1.5.0のコミットは「a3ddf464a2ed24c999f67ddfef7969f8291567be」です。

 

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Ver1.5.0で追加された新機能

では早速、「Stable Diffusion WebUI」のVer1.5.0で追加された新機能を見ていきましょう。

なお、細かなバグ修正等は取り上げません。あくまで私が重要だと思った機能になります。

 

SDXLへの対応

Ver1.5.0の目玉機能ですね。Stability AIによる最新のSDモデル「SDXL」を使用した画像生成に対応しました。

Stability AI、SDXL 0.9 をリリース:画像生成AI技術の飛躍的進歩 — Stability AI Japan — Stability AI Japan
SDXL 0.9は、これまでの(テキストから画像を生成するモデル)Stable Diffusionの中で最も高性能なものです。SDXL 0.9は、標準的な家庭用コンピュータで実行できるにもかかわらず、生成AIの創造的な使用例を飛躍的に向上させます。映画、テレビ、音楽、教育ビデオ用の非常にリアルな作品を生成できるだけでな...

 

Stable DiffusionのモデルといえばChilloutMixやMeinaMixが思い浮かぶかもしれませんが、ああいったマージモデルは全てStable Diffusion v1.5というものから派生しています。

SD1.5 → SD2.0 → SD2.1 → SDXLという進化過程を経ているんですね。

 

大本となるモデルが進化するほど表現力が向上しますが、各バージョンごとに互換性がないため、モデル間でLoRAやEmbeddings等の技術を共有することができません。

早い話、CivitaiにアップされているLoRAのほぼすべてがSD2.1やSDXLでは使えなくなるということです。

 

またSD2系やSDXLはSD1.5系に比べて大量にVRAMを使うため、低スぺPCでは画像生成自体ができない可能性があります。

lowvramオプションを使えば、3060Ti等のVRAM8GBでもSDXLが使えると聞いたことはあります。今後の最適化によって必要なVRAM量が減っていく可能性もありますね。

 

私はVRAM6GB民なので、SDXLは100%不可能です(涙)

 

LyCORISに対応

LoRAの派生形であるLyCORIS(LoCon、LoHaなど)を使う場合、以前まで拡張機能「a1111-sd-webui-lycoris」が必要でしたが、Ver1.5.0から本体側で対応したらしいです。

【Stable Diffusion】全種類のLyCORISを導入できるようになる拡張機能「a1111-sd-webui-lycoris」の紹介!
「Stable Diffusion WebUI」で、DyLoRAを含む全種類のLyCORISを導入することができるようになる拡張機能「a1111-sd-webui-lycoris」の使い方についてまとめた記事です。

 

要は全てのLyCORISを拡張機能なしで使えるようになったみたいです。凄すぎますねw

試していませんが、最新のDyLoRAも動くらしいです。

 

ただ、拡張機能「a1111-sd-webui-lycoris」を消していいのかどうかまではよくわかっていません。

特定のLyCORISは拡張がないと動かない的なことが後から発覚するかもしれないので、私は残してあります。

 

【追記】LoHaとLoKRに関して、実際に拡張機能なしで適用できるか試してみました。

【v1.5.0】LoHaとLoKRを拡張機能なしで使えるか実際に試してみた!【Stable Diffusion WebUI】
「Stable Diffusion WebUI」のVer1.5.0(1.5.1)で、LyCORISの一種であるLoHaとLoKRを拡張機能無しで使えるか試してみた記事です。

 

LoRAの詳細設定が可能に

花札マークからLoRAのサムネを表示すると、右端に新たなボタンが追加されています。

 

これをクリックすると、該当のLoRAの詳細情報が表示されます。

 

学習に使ったモデルやVAE、タグやLoRAの種類も簡単に判別可能です。

Noteの欄に自分なりのメモを書いて保存しておくことも可能ですよ!



プロンプトの入れ替えに対応

プロンプト入力欄にある語句を選択し、ALTキー左右矢印(← →)でプロンプトの順番を入れ替えられるようになりました。

 

 

ちなみに、これは従来のVerからあった機能ですが、CTRLキー上下矢印(↑ ↓)で選択したプロンプトの比重を変更できます。

 

拡張機能のスター表示

Extensionタブ → Available → Load fromから選択できるおすすめ拡張機能に、Githubのスターが追加で表示されるようになりました。

 

画像生成に使用したVRAMの表示

画像生成をした際に消費されたVRAMの量が、生成結果の欄に表示されるようになりました。

Rが画像生成で使用されたVRAMの総量、Sysが使っているGPUのVRAMです。

 

WebUI起動速度の向上

Ver1.5.0以降、WebUIの起動速度が約2秒速くなったそうです。

 

Ver1.5.0導入後に生じたバグ・不具合など

私の使い方では、Ver1.5.0導入後に特にバグ・不具合は生じませんでした。拡張機能も特に問題なく動いています。

ただインターネット上で検索すると少しヒットしたので、それを紹介しておきます。

 

Civitai Helperの不具合

拡張機能「Civitai Helper」で、LoRAのサムネイルに地球儀のマークなどを表示させて、そこからCivitaiのページに直接移動できる機能が利用できなくなっています。

私の環境では4つのマーク自体が表示されなくなっていました。

全く使っていなかったので、個人的には問題なし!

 

Ver1.5.1のリリース

2023年7月27日、AUTOMATIC1111氏による「Stable Diffusion WebUI」のバージョン1.5.1が公開されました。

機能追加はほぼなく、バグ修正がメインの更新です。

Release 1.5.1 · AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui
Minor: support parsing text encoder blocks in some new LoRAs delete scale checker script due to user demand Extensions and API: add postprocess_batch_list scrip...

 

まとめ

以上が2023年7月25日に更新された、AUTOMATIC1111氏による「Stable Diffusion WebUI」のVer1.5.0で追加された新機能の紹介でした。

特に大きな不具合もなく、LoRAやLyCORISが使いやすくなるので、個人的には更新(git pull)をおすすめします。

 

では、ここまで読んでいただきありがとうございました。

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